ありの初穂のゲームブログ(原神)

原神考察、情報まとめ。モンド大好き。最推しはジン団長。2024/2/18再度改名 ワイン大好き。

【原神】Ver.4.2世界任務 「問題メリュジーヌと解決ロボ」 ストーリー解説・考察



今回はVer4.2フォンテーヌ世界任務「問題メリュジーヌと解決ロボ」について、ストーリー解説と考察をしていきます。
新しいメリュジーヌ紹介のために簡単にまとめる予定でしたが、色々考えさせられる話だったので世界任務単独でまとめてみました。

※最新Ver4.2の重大なネタバレを含みます。



※Ver4.2の探索も未完了のため、色々加筆・修正する可能性が高いです。
※網羅的な考察、感想の趣旨であるため、本文は最新バージョンまでのストーリー、全キャラクタープロフィール、ボイス等の全ての内容を踏まえての内容となります。この点はご注意ください。

具体的には以下の項目となります。

  • 魔神任務 (投稿時 Ver.4.2まで)
  • 全ての期間限定任務(投稿時 Ver.4.2まで)
  • 各キャラクターの伝説任務
  • 各キャラクターのプロフィール
  • ゲーム内の表記物、書籍、武器・聖遺物のストーリー全て


(2023/12/14追記)この記事の動画版を作成しました。以下リンクから視聴できます。
youtu.be


目次

  1.  ストーリー解説 前半(1日目~2日目 調査・推理編)
  2.  ストーリー解説 前半(2日目夜 ホテルで食事/容疑者の動向再現)        
  3.  ストーリー解説 後半(3日目 解答・宝探し編)
  4.  ストーリー解説 後半(3日目 モッソ博士の研究基地~エピローグ編)
  5.  とある執行官の考察
  6.  感想・まとめ


 ストーリー解説 前半(1日目~2日目 調査・推理編)



 この世界任務では、まず旅人はスチームバード新聞社前で言い争うトゥローザとユンカーを見かけるところから始まります。その後編集長であるユーフラシアから何者かに盗まれたサー・アーサーの調査を依頼されます。マレショーセ・ファントムの物証管理員のトゥローザと物的証拠(嘘発見器)のカーブと共に残された手がかりから容疑者4人を特定し聞き込み調査を行います。しかし、容疑者達は色々問題を抱えてはいるものの、サー・アーサーを盗んでいませんでした。新聞社に残された4人分の足跡から4人の誰かが絶対に犯人だと思っていたトゥローザは自信をなくしてしまいます。

 ストーリー解説 前半(2日目夜 ホテルで食事/容疑者の動向再現)   




 その夜、落ち込んだトゥローザは最後にと、ホテル・ドゥボールで御馳走してくれます。少し元気になった彼女はかつてカーレス線の巡水船ガイドであったこと、巡水船ガイドはエージェントとして出来が悪い子が回されるということ、お客さんから苦情があってクビになったという話をします。苦情を初めて入れたのはユンカーで、会っている時は褒めていたのに帰ったら苦情の手紙を出していたのです。また、カーブは老朽化でもうすぐ休眠状態になってしまうこと、トゥローザは「モッソ協定」を突破してカーブが嘘を理解し人間を理解する、人のような感情を持つことを手伝っていると話します。(話の中でパイモンも少し言及しますが、偵察記録型マシナリーの説明の前半部はアラン・ギヨタンが作った思考するマシン・セイモアの事で、後半部はモッソ博士が作った嘘発見器のカーブの事です。)時間が無いのにうまくいかず、カーブを修理できるかもしれないモッソ博士の基地の手がかりも得られず落ち込むトゥローザをパイモンは励まします。パイモンの言葉に嘘を発見したというカーブですが、それは三十年前に「ホテル・ドゥボールは誰もが知るレストランに」という嘘の言葉が今現実になっている事を伝え、パイモンの言葉も同じだと言います。

 再度、旅人とパイモンに励まされ、トゥローザは元気になり、新聞社前で容疑者4人の動向を再現します(旅人とパイモンの熱演は必見です)。サー・アーサーを盗んだと思われる「鴉、それとも黒鶫?」が三十年前のモッソ博士の裁判に関わるかもしれないという事で、トゥローザは過去に何が起きたか話します。

 三十年前、スチームバード新聞社はモッソ博士の嘘発見器を大きく報じて、記事で多くの疑問を投げかけたため人々は不安を抱き始めました。次第に博士を糾弾する人が出てきて嘘発見器を破壊するように求めました。大勢の人が博士を糾弾する人々を信じてしまったうえに、スチームバード新聞社はモッソ博士が嘘発見器を書き換えたという偽造の証拠を暴露したことで博士は有罪となり、自己弁護の決闘で亡くなりました。博士の死で事態は収束し、カーブは事件の物的証拠としてマレショーセ・ファントムにて保管されました。
 旅人達は真犯人がサー・アーサーを盗んだ時に置いていったもののボラールが持ち去ってしまった新聞社への脅迫状をユーフラシアに渡して、彼女に心当たりがあるか訊ねるという事でその日は解散します。その様子をひとりの女性が見つめていました。

 ストーリー解説 後半(3日目 解答・宝探し編)



 翌日、ユンカーは新しい脅迫状をみつけユーフラシアに渡していました。旅人達も持ち去られた脅迫状をユーフラシアに見せました。新しい脅迫状は「サー・アーサーをばらばらにして捨てた事」「過去の新聞社の悪行も一緒に埋めた事」「モッソ博士の基地の手がかりが宝の地図にあるかもしれないと情報を流した事」が書かれていました。ユーフラシアは孫のメロ・ランボロッソ夫人が怪しいと考えますが、彼女も調査すること、旅人達には問題が解決したらモッソ博士の基地の手がかりを話すと約束します。トレジャーハンター達より早く回収するため、旅人達は手分けして地図の場所に向かいます。無事サー・アーサーを回収できましたが、それ以外見つかりませんでした。回収する中で今までの容疑者達と出会い彼らの問題が色々解決していきました。スチームバード新聞社に戻りサー・アーサーを渡した旅人達はユーフラシアからメロ夫人は犯人ではない事を告げられます。実は昨晩旅人達を見ていたのは、メロ・ランボロッソ夫人でした。彼女は追い出した夫ロシェが新聞社の近くにいる事を知って昨晩からフォンテーヌ廷に訪れていたという事でした。

 そして、ユーフラシアは三十年前のモッソ博士の裁判について、彼女の先生・恩師にあたる当時の新聞社編集長から話を聞いていました。一連の内容は全てモッソ博士からの頼みで、博士は研究が行き詰まって学習データが切れたために世論から学習データを得ようとして、編集長もスチームバード新聞社が名声と影響力を最大限得られると考えていました。ただ、モッソ博士も当時の編集長も荒れ狂う世論を予測できませんでした。その後偽造の証拠もなぜかモッソ博士が用意したものでした。自ら用意した証拠で博士は命を落とした事となったため謎が深まりました。モッソ博士の残した研究基地については、ユーフラシアはメロ夫人に何か彼から残されてないか訊ねます。モッソ博士がメロ夫人に残した形見のペンダントはロシェが借金のかたに質に入れてしまっていましたが、旅人達が詐欺集団のアジトで回収していました。ペンダントを観察すると写真に文字があり、カーブが写真を空に掲げると地図が現れました。

 ストーリー解説 後半(3日目 モッソ博士の研究基地~エピローグ編)



 研究基地の住所を入手した旅人達は早速向かいますが、なぜかそこには人の痕跡がありました。モッソ博士の研究基地には、なぜ嘘発見器を「カーブ」と名付けたのか理由が書かれていました。それは前日にパイモンがたとえ話で使っていましたが、人と人の2点をつなぐ(人との交流)のは曲線(真っ直ぐな言葉でなく、良く思われる屈折した嘘を伝える)が最も短い(最も良い関係になる)という考えからでした。
(これは日本的には「クッション言葉・婉曲(遠まわしの)表現」等の曖昧な言い方にしたり「直接的な助言を言うより相談者に共感した方が好かれる」等の共感性がより重視されたりするため、相手に「太っても可愛い」と主張したところで…?とピンとこないかもしれないなぁと思いました。)



 また、三十年前の編集長へ宛てた手紙草稿を見つけ、モッソ博士の死もカーブを守るために彼が計画した事だったと分かりました。驚くのもつかの間、なぜかファデュイが侵入してきたので大砲で撃退します。そこに現れたのはユンカーで新聞社前で盗み聞きした彼は一足先に辿り着いていました。ユンカーが事件の黒幕でした(3日目の「2通目の脅迫状が!」が露骨すぎる)。



 彼はボラールの上司と既に取引をしており、モッソ博士の研究基地の情報と引き換えに彼が新聞社を乗っ取るための計画を手伝う事になっていました。ボラールも話していたように今回のモッソ博士の研究情報の探索はとある執行官の命令であり、執行官の後ろ盾を貰えるユンカーは勝利を確信していました。研究基地の自爆装置を起動させてユンカーは逃走します。閉じ込められた旅人達でしたが、カーブが「コアを操作台にいれて緊急対応室のボタンを押せば自爆装置が止まる」と言って旅人達に操作を促します。言われるまま緊急対応室に辿りついた旅人達はカーブが嘘をついた事を悟ります。カーブを残して脱出した旅人達はユンカーを追いかけますが全く見つからず、スチームバード新聞社にスキャンダルが起きる事もありませんでした。

 その後、ユーフラシアに呼ばれた旅人達は、ユンカーがエピクレシス歌劇場に舌を抜かれ人形のような状態で投げこまれた事を知ります。その口からは旅人、パイモン、トゥローザへのお詫びの言葉が書かれた紙切れがあったそうです。モッソ博士の研究資料は未だ行方知れずなのでユンカーが執行官に資料を渡したものの、カーブという博士の遺産そのものを壊したので執行官の激しい怒りを買ったのではないかと推測されます。
 最後に、ユーフラシアはサー・アーサー(ペリカン)は恩師である当時の編集長が博士の裁判後に新聞社を象徴する鳥に選んだこと(他に犯人の名前の「鴉」はトゥローザ、「黒鶫」はユンカーに結び付けられています)、そして1日目にカーブがユーフラシアに同行した時に「トゥローザは一番優秀なエージェントになるでしょう」と答えていた事を伝えます。従ってこの時点でカーブは嘘をつくことが出来ていた、トゥローザは一連の調査の前からカーブにモッソ協定を突破させていたことがわかりました。トゥローザはカーブへ一番優秀なエージェントになる事を誓って世界任務は幕を閉じます。その後はメロ夫人と箱に隠れたロシェがいたり、ケヴィンからの手紙があったり、トゥローザの手紙が置いてあったり(文章が残念ですが、メリュジーヌの手起因の歪んだ筆跡を男(勇猛ヴァルベリー)のものと勘違いしての翻訳ミスしたんじゃないかと思います→今は翻訳が修正されてトゥローザっぽいややお嬢様口調になってます)。抜粋の所は正直なトゥローザの性格が出ていて好きです)、メロピデ要塞で勇猛ヴァルベリーに会えます(狡猾バブルオレンジとすれ違い中)

アップデート修正後の歪んだ筆跡の手紙

 とある執行官の考察


 ここまでが世界任務のストーリー解説でしたが、ここからは考察になります。今回のファデュイ側の重要人物であった執行官は誰でしょうか?これは多くの人が『傀儡』ではないかと予想しています。
フォンテーヌでは『壁炉の家』関連で『召使』が魔神任務で登場しましたが、もう一人研究や機械絡みで関わりそうなのが『傀儡』です。マシナリー技術が七国の中で一番発達している(だろう)フォンテーヌに関係して、モッソ博士の残した「思考能力を持ち人の感情を読み取れる」カーブに興味を示したと考えるのが自然です。『博士』の可能性もなくないですが、生物系(人体実験)に興味があって機械系は興味無さそうに見えます(偏見)。

 ここでもう一つ話さないといけない事があります。同じVer4.2の世界任務で水仙十字結社関連の任務で『マリアン・ギヨタン』という人物の幼少期の写真が出てきてこれが『傀儡』に似ています。ぶっちゃけかなり似ているので「この2つの画像からマリアンが傀儡なんだろうなぁ」と思っている人がいるかもしれません。しかし、世界任務の終盤でマリアンが辿った運命というのは判明しており現在に至るまでどこで生き続けたのかはっきり語られています。そして世界任務後は仲間達と旅に出たという事になっています。マリアンが『傀儡』になる要素はありません。

ここの詳しい経緯はこちらの記事を参照ください。
arinohatsuho.hatenablog.com

 最後に、なぜマリアンに似ているのかという点は「①他人の空似」と「②兄アランの制作物」という2つの推測を立てています。特に②についてはその理由になりそうなテキストをまとめました。今回のモッソ博士とアラン・ギヨタン、「思考するロボット」を作ったという共通点があるので関係性が強まります。ただし、アラン・ギヨタンに限らずフォンテーヌ科学院関係者達でも怪しい人物がチラホラいる事もここで提示しておきます。(フォンテーヌ科学院関係もまとめたい…)

 まとめと感想

 実はこの世界任務、最初トゥローザがかわいいなぁ程度にしかテキスト読んでなくて改めて読み直すと(推理編が問題解決に至らなかった直後に露骨なセリフが出てきた所とパイモンの例え話以外は)なかなか面白かったと思いました。モッソ博士の研究資料は結局行方知れずですが、とある執行官はそれを活用して…みたいな展開があるのでしょうか(そうなるとカーブ復活!?)。トゥローザちゃんの話にも続きがあると良いですね。読んで頂きありがとうございました。