ありの初穂のゲームブログ(原神)

原神考察、情報まとめ。モンド大好き。最推しはジン団長。2024/2/18再度改名 ワイン大好き。

【原神】残像暗戦 考察・感想(エンディング任務 ネタバレ有)


原神Ver2.8 残像暗戦 イベントのエンディング任務に恐ろしいほどの情報が解禁されたため、急遽イベントを終えての考察と感想を作成しました。 解禁とほぼ同時にプレイして、日中草案をまとめて夜に記事作成という突貫工事で仕上げているため、修正・追記が多いと思います。 時系列整理も思った以上に時間軸の確定が現時点で困難であるため、あくまで自分独自で考えた予想図となります。予めご了承ください。
(2023/04/22追記) 間違い等を修正して、タイトル変更しました。

この記事は原神の最新情報から考察する趣旨のブログのため、以下のネタバレを含みます。ご注意ください。

  • 魔神任務 (投稿時 Ver.2.8まで)
  • 各キャラクターの伝説任務
  • 各キャラクターのプロフィール
  • ゲーム内の表記物、書籍、武器・聖遺物のストーリー全て

    ※記事投稿時はVer.2.8のディルック新コスチュームが解禁されているため、その情報が含まれます。
    ※併せて8/2 5:00より解禁された 残像暗戦 エンディング任務「相応しい終幕」 ネタバレを含みます。
     

※また、ゲーム以外の要素として公式サイトの漫画の中身にも触れていきます。
今回のイベントは、この漫画の内容がかなりリンクしていて重要となってくるため、イベント任務と同様に、この漫画の一読も強くお勧め致します。 - 公式サイトの漫画「原神セレベンツ」 (https://genshin.hoyoverse.com/ja/manga

目次

  1. イベント時系列整理
  2. イベント時系列の解説
  3. 手紙関連の時系列整理(予想)
  4. 手紙関連の時系列予想の解説
  5. このイベントを行った意味=公式漫画の内容のゲーム公式化
  6. 感想

イベント時系列整理


イベント時系列の解説

 イベント終えてのゲーム上時系列の整理です。 このイベント、ディルックがメインの割に終盤以外の導線がはっきりしません。そのため、アデリンからの伝聞や本人の発言を含めて表記しました。※マークのつけた鷹飛びの浜、エンジェルズ・シェア、望風山地にはNPCがボイス付きで登場します。風立ちの地から鷹飛びの浜への道(地図上では緑と白の境目)には西風騎士のマイク、望風海角のワープポイントから望風山地への道には西風騎士のハリーがいて、それぞれの場所に人が入らないように見張りをしています。また、エンジェルズ・シェア外にいる情報屋のヴァルは何者かにかなりの時間雇われた話をします(別の任務の話になりますがヴァルが依頼を受ける「あの方」はディルックと予想されます。ガイアの可能性も考えましたがヴァルは騎士団関係者として彼からも仕事を受けていて「あいつ」呼びしています)。しかしながら、未解決事項に書きましたがディルックがなぜそこにいたのか、に関してまでは残念ながらイベント内では明かされませんでした。今後のイベントに期待したいです。

手紙関連の時系列整理(予想)


まず前提条件として、各手紙を書いた人の考察、これは爽やかな筆跡の手紙のみ確定ではありませんがほぼ表の通りと思われます。 (エルザー以外にディルックのボイス(と漫画)で出てくる執事が可能性として挙げられますが、執事はNPCとしてはいないためエルザーを優先します)→(漫画版の執事はエルザーと同じ銀髪であること、ディオナのキャラクター紹介イラストのコメントにエルザーがアカツキワイナリーの執事である旨の文がある事から、漫画&ゲーム内の執事=エルザーで良いと推測されます。)
また、以降は表の手紙を出した「人物」で記事を書いていきます。 「誰か=旦那の友達」及び情報提供者がガイアである事は、イベント中の会話、手紙の中で
1.ディルックの事をわざわざ本人が嫌がる「闇夜の英雄」と称している(地下情報網の人がそう呼ぶとは思えない)、
2.一人称が「俺」(日本語のみの独特表記ですが、ここは恐らく指定されていると思います)
3.騎士団の内情に詳しく、ある程度動きを制御できる立場にある
の3点からほぼ確実ではないかと推測しています。
それを踏まえた手紙がその時間軸で出されたものか予想したのが下の図となります。



手紙関連の時系列の解説

憶測を含むので箇条書きで書きだします。
・任務の途中で出てきた手紙は、並び替えた終わったタイミングでのは手紙の選択画面で順番が変わり、
 豪快(ファルカ)→軽やか(アリス)→爽やか(エルザー)→秀麗(ジン)→精緻(アルベド)→届いたばかり(ガイア)
 となり、これが時系列順となります。
(アリスが旅を勧めているので時系列が旅前で一番最初の様に思われるが、「旅に出てみるのはどうかしら?」の原文は「外の世界に行ってみましょう(提案の意味)」という文で、旅中の人に「外の世界を巡りましょう、旅は一番良い選択です」という手紙を書くのは別に変な事ではない)
・ガイアの手紙の時系列は番号順であると仮定
・アリスの手紙はクリスプの事件直後、旅立つ前とほぼ確定
→並び変えた手紙の順番から修正
・ファルカ、アリス、エルザーはディルックが旅の途中の手紙
・ジンはモンド帰還後かつイロック粛清完了後
アルベドは今回イベント時間軸のプロローグ後

[疑問・未確定事項]
・クリスプ事件後のイロック調査・処分(・粛清)・退団のタイミングと、3-4年間のディルック独り旅の期間が長くて確定できない
 (ジンの手紙のイロック粛清(が完了した)の話がモンド帰還後でしか確定しないため)

・合流時、ディルックが急いでいた、望風山地に行っていたのは何故?
⇒詳しい事は後で話す…のではなかったのですか?  
 エンドムービーで旅人&パイモンの他、クレー、アルベド、ジン、ガイア、皆集まって夕飯を取るんだと思ってました。
 mihoyoさん今からでもお待ちしてます

・「ガイアの手紙・九」の店の従業員がアビス教団の行動経路で失踪・捜索は現在進行形?
⇒完全に初出の内容で、肝はディルックはこの手紙についてまでは話していないので、最新の「九」が過去ではない可能性がある。
 しかしディルックの返信は今回のエンディングとは真逆の内容なのでゲーム開始の序章よりも前の出来事の可能性が高いと予想しています(この場合でも従業員の失踪は現在進行形の出来事になる)

・このイベントの過去の経緯から旅人がモンドにきてからの「夜梟の章」での騎士団とディルックの確執や、ディルックの「闇夜の英雄」認識度に矛盾が生じる?
⇒過去のアビス教団多方面攻撃での対応によって「闇夜の英雄」の監視をあまりしなくても良いようにジンが騎士団を動かす事が出来た話が手紙で出てきましたが、過去のアビス教団多方面攻撃⇒夜梟の章⇒今回の地脈異常の時系列だと、1:ディルックが闇夜の英雄を全く知らないような事を言う、2:騎士団に悟られないようアリバイ工作して最終的にガイアに見られる夜梟の章の話があります。これを矛盾しないように解釈するなら、1つ目は名前がダサくて自分がそう言われている事が居たたまれないので記憶から意識的に除外している(実際にディルックはジンへの返事でその話だけスルーしている)、2つ目は過去の騒動で「闇夜の英雄」への徹底マークは外れたけど、遠征残留組の騎士団内では未だ警戒されやすい存在(ガイアは今回イベントや漫画で事情は既に知っているので、酒場へ来た理由はディルック本人が話した彼への対抗心の他に、今まで独りで行っている事を心配していたので旅人という助手がいるこの作戦をしっかり見届けた)という事でしょうか)
 
[その他重要事項]
・騎士団本部屋上、隠し収納にあった箱及び紙の件
ユーザー驚愕まさかのガイアの出自についての内容。
 紙には幼いガイアが書いた後に、再度父の指導の下書いた文言は「王の力が衰えた時、摂政として介したのは王族の血を引かない自身の一族である。カーンルイアを復活することはできなかったが、惨めに生きる余塵となるより儚くも炎のように輝く存在であるべき」という父の願いが書かれている。しかも、これはガイアが原則を破り父が記録を抹消するために燃やした断片を保管したものである。おそらくこれはガイアが父に捨てられる前に「家族」の記録が欲しくて記録を燃やす炎の中からつかんだ紙だと思われる。そして本人の独白には「証明にならないもの」「悲戚が漂うこの筆跡は今モンドで暮らす自分には書けない」と書いてあるが、これは今のモンドの生活が昔と違い悲戚を漂わない、つまり「家族」がいる事をガイアは書いているものと推測されます。つまり…

・アルベリヒ一族の繁栄のためにガイアは父に見放される形でモンドへ置き去りにされ、ディルックの父クリスプに保護される
(父の悲願のためとはいえ独りきりになるので、「家族」の記録が欲しくて炎の中の紙きれを保管する)
・幼い頃から眼帯はつけていて、失明していると言っていた(これも「家族」からのものだから?)
・父の死の事件直後ガイアが秘密を明かして全力で戦った日に、ディルックはガイアの眼帯側の眼を攻撃して負傷させている(眼帯燃やして火傷負わせた?)
・負傷後もガイアは眼帯をそのままつけている
・ディルックは既に失明が嘘であることを知っていた
・紙の裏側の独白や箱にあった古ぼけた貝殻から、ガイアは今の「家族」であるディルックやアカツキワイナリー、モンドの人々を大事に思っている

で良いと思っています。ただ、モナの星座解説でガイアが再度選択を迫られる事は述べられていますし、このように出されると個人的には、一度上げて突き落とす展開の前の「上げ」のように見えてなりません……
※Ver3.5の魔神任務カリベルトにて、ガイアとダインスレイヴが邂逅してアルベリヒ姓はアビス教団創始者の姓だったが、その事実をガイアは知らなかったと事が明らかになりました。ガイアはその事実を知っても旅人に今まで通りアビス教団とは戦っていくという事を伝えます(…がやはり彼を突き落とす展開のように見えてなりません)

・ディルック(+ガイア)の、代理団長ジンにあまり行動をしられたくない件
 大方予想はしていましたが、プロローグのノートにアルベドはリサと違って代理団長と近しくないから聞きやすいと書かれています。 これはディルックが「闇夜の英雄」活動をジンに悟られたくない様子が伺えます。この理由は簡単です、ジンはモンドの守護者であり守護の対象にディルックもしっかり含まれているからです。 ジンからの手紙でも「ディルックを守りたい」と書かれているように、たとえディルック本人は助けて欲しくなくてもジンの立場と性格上必ず「守る」行動に出てしまいます。 また、ジンは魔神任務でも漫画でも結構行動派である描写が多いので、アビス教団を相手に危険な行動をとる事を知ったら恐らく助けにきてしまいます。 (しかもディルックが騎士団を嫌っているので、助けるためにジンが騎士団を率いずプライベート行動(単身)を選ぶ可能性が非常に高い)
 表の守護者であるジンに負担にならない様に裏で活動しているのに、危険だからとジンが助けにくるという本末転倒、というより事態がよりややこしくなるので、この行動原理はジンの性格をよく知っているからこそ取っている行動とは思ってます。実際ディルックとガイア二人でうまくやってジンに秘密に行動できていると思いますし、風魔龍の件のようにジンが必要な時には、ディルックはちゃんと彼女を呼びだして協力する選択を取れてます。
ところでジンは「闇夜の英雄」がディルックであることが状況証拠的には気付いていそうですが、「知っている」という断定情報もないため実は「闇夜の英雄」の正体を知らない可能性も実は残っています。→って思いましたが序章での会話で「ディルックはモンドの脅威を排除している」事を知っているので、知ってたら闇夜の英雄=ディルックはすぐ結びつくだろうし黙認している可能性が高いですね。知っている場合、夜梟の章で保護(という名の支配下に置く)するという騎士団の決定は誰が決めたのでしょう…?ジンが正体を知らないふりしつつ騎士団の話合いで見逃すような路線に進めるのが難しかった、という可能性が高そうですが。正直、ジンが正体を知らない方が展開的には面白いなと思ってます(漫画でのコレイの苦し紛れの嘘を信じたように、ディルックが「自分じゃない」とさえ言えばジンは彼の言い分を信じるだろうし、バレても全然驚かないだろう)

このイベントを行った意味=公式漫画の内容のゲーム公式化

このイベントによってユーザーは何が分かったのか?
⇒公式漫画設定(特にディルック、ガイアの背景)のゲーム公式化だと私は考えます。

これはおそらくVer3.0で漫画で出てきて、ゲーム公式twitterでキャラクター紹介も既にされているコレイの存在も大きいと思いますが、
いわゆる漫画の内容にあるような、例えば「ガイアとディルックのやりとり」(裏でひと工作する等)をゲーム内では全くと言ってよいほどやってなかったため、(ゲームではやって無いし、漫画で違いがあるのでは?)と思ってしまう点をmihoyoは今回のイベントで補完したと私は推測しています。
過去のブログ記事にも記載しましたが、騎士団メンバーとディルック、特にガイア、ジンの関係性はゲーム本編ではほとんど言及されていません。実際は今回も直接的なテキストボイス等はありませんが、手紙という間接的な媒体で示したのはやり方としては物凄くうまいなと思いました。そして、ジンとディルックの裏の交流手段に文通が加わりましたね

感想

 ここからは他愛のない感想となります。このイベント、エンディング任務まで虚無すぎて最後にこんな大仕掛けがあるとは思いませんでした。
 とりあえず文面外でジンがディルックに公的(騎士団代表として)の他に私的でもかなり手紙を出している可能性が高いと思われ、待機モーションの鷹はもしかしてそれ関連か?と思いました。特にゲーム内で話が無く、貴族的趣味の鷹匠か鳥に好かれる体質と普通に思ってました。伝書鷹でしたね。そして、ガイアの手紙が9つもあるのは、その時間軸ではジンがイロックの処理に当たっていて多分手紙を出しにくい状況になると予想され、義兄弟二人の関係性がその場面ではかなり悪いにも関わらずディルックになるべく情報を伝えようとフォローしたのかなと私は思います。
 また、ディルックが長い旅に出るのを最初に伝えたのがジンで、そしてジンは(ファルカより先に)ガイアに相談したんじゃないか、とも考えられる手紙の文章が、(一応、クレー→ジンとか、ガイア→ジンもありうるのですが、ガイアが先だとジンが手紙で説得しようとするまでの情報を出さないのでやはりジンが先かなと思います)この三人は、現在(ゲーム内)では表向きの会話は少ないけれど、裏ではちゃんとお互いを思い合って行動しているんだという関係性を垣間見られて、個人的には私はとても嬉しいです。ありがとうmihoyoさん。
 あと、このイベントでひっかかったのは、ディルックがファルカへの評価がゲーム内ボイスでややネガティブな反面、ファルカ団長の手紙はディルックに対してかなり評価が高い点です。これは恐らくジンを自身の助手に抜擢して団長後継者の育成したファルカと、ジンが騎士団に縛られる負担を心配した(+かなり自信家である描写から自身が団長後継者にならなかった点に不満を持つ?)ディルックについて、ディルック側やや一方通行の対立があるのかなと思います。よく考えると、伝説とまで評されるファルカ大団長の補佐をモンドを護る貴族グンヒルド一族の長女がするなんてモンド一般人の立場に立って考えると全面的に支持されることで、ジンが母と同じくグンヒルド家の跡取りの立場で婿養子をとる想定ならばファルカは一番理想的な婿候補であり、残念ながらディルックはファルカに色々な面で勝ち目がありません。父親の事件がなくても彼はかなり不憫な立ち位置にいる気がします(※残酷な事を書きましたが私個人はディルックを最大限応援しています。ゲームでメイン使いしてますし)(※キャラゲーの側面もあるこのゲームで、流石に婚姻がどうのまで話が入ることは無いと思いますが)
 また、これはもう少し掘り下げたいですがジン団長の愛読書「少女ヴィーラの憂鬱」の、ヴィーラ(自身の町しか知らない少女→ジン)とエーク(ヴィーラを自分の助手にしたい物凄い経歴の人→ファルカ)は実は符号がかなり一致します。もしジンがこの小説を好んでいてその関係性を知っていれば周りの人の評価もそんな感じになると思います。でも、ジンにとっての「憧れのエーク」は恐らくファルカではない……と私が思う話があるのですが、またこれは補足か、別の記事で書けたらと思います。

※現在Ver3.6追記後:今年の風花祭でつくづく感じましたが、コレイ・ティナリ・セノの師弟関係は結構会話を出したのに対して、ディルック、ジン、ガイアの3人の会話はリリース開始からまったく出ませんね。代理団長ジンと騎兵隊長ガイアの会話は立場と関係性を考えると、そこそこ会話してもおかしくないのに序章とVer1.6で少ししかありません(代わりにガイアが代理団長/ジンについて言及するテキストはかなりあります、彼はジンの呼び方を会話の流れや話し相手で2通り使い分けます。)。過去のVerでタルタリヤと宵宮がイベント会話で登場した時一部ユーザーで波風が立ったようですが、ディルックとジン、ガイアとジンは会話出しただけで一部ユーザーが激しく騒ぎそうだから出さないというリスク回避で露骨に避けているのを十分察してしまうのが残念ですね。原神は長期計画で全体の流れを決めてそうなので(10年計画?)、物語の核心に迫る中で特に初期のモンドキャラクターの深堀りがくることを切に願ってます。