ありの初穂のゲームブログ(原神)

原神考察、情報まとめ。モンド大好き。最推しはジン団長。2024/2/18再度改名 ワイン大好き。

【原神】双子の旅人のストーリーをもう一度復習する


 久しぶりの投稿となってしまいました、本日はver4.0のアップデート。4つの国を旅しても未だよく分からない主人公である旅人と旅人の血縁者のストーリーをおさらいします。
 今回は双子の旅人の兄妹について、テイワットの世界の謎まで深く追求すると把握しきれないくらい多岐に渡って文章量がありすぎる、また現時点の推測を多く含んでしまうため、魔神任務や世界任務で直接言及されたものに絞ってまとめていきます。

※便宜上、ゲーム最初に選択した旅人を「空」、アビス側につく旅人の血縁者を「蛍(アビスの姫)」で表記します。
※このような考察、感想の趣旨であるため、本文は最新バージョンまでのストーリー、全キャラクタープロフィール、ボイス等の全ての内容を踏まえての内容となります。この点はご注意ください。

具体的には以下の項目となります。

  • 魔神任務 (投稿時 Ver.3.8まで)
  • 全ての期間限定任務(投稿時 Ver.3.8まで)
  • 各キャラクターの伝説任務
  • 各キャラクターのプロフィール
  • ゲーム内の表記物、書籍、武器・聖遺物のストーリー全て


目次

  1.  双子の旅人のストーリー要素一覧
  2.  魔神任務でのアビス教団の暗躍について
  3.  過去にスメールでダインスレイヴと旅人の血縁者が旅した内容について
  4.  まとめと感想


 双子の旅人のストーリー要素一覧


 まずは、ゲームの中で双子の旅人について言及されたものの一覧をまとめました。
 現在、公式PV、魔神任務、スメールの世界任務のみであり、期間限定イベントでは双子の旅人への話をしていないはずです。
(ゲームの肝になる兄妹の話なので、恐らく今後も恒常イベントでのみになると思われます。)
 細かい内容やテキストラインを詳しく確認したいときの参考にしてみて下さい。


 この中で今までゲームの現在時間軸とスメールでの過去時間軸についてまとめます。


 魔神任務でのアビス教団の暗躍について


 次に、魔神任務での旅人とパイモン、そしてダインスレイヴとの旅の内容、そして旅人の血縁者が統治し世界に敵対するアビス教団側の動向を1枚にまとめました。

 双子の旅人は星海を旅して世界を巡っていたが見知らぬ神に旅人の血縁者とともに封印され、テイワットの世界に囚われてしまいます。旅人が目覚めた後は一人彷徨っていたものの、2カ月前(ゲーム開始時から)、パイモンを助け(釣り上げ)旅の案内役をお願いします。最初にモンドを訪れたところ龍災に巻き込まれましたが、自身が持つ浄化の力を使って風魔龍トワリンを救い龍災を解決します。その後トワリンの暴走はアビス教団の仕業である事を知ります。そして璃月での渦の魔神オセルとの後、ダインスレイヴと出会い風龍廃墟の蒲公英(旅人が龍災を対処している時間軸で旅人の血縁者が踏みつけたものと思われる)を通して、旅人の血縁者の事を感じ取ります。
 甘雨と嵐姉から任された依頼の遺跡の中で逆さに吊るされた禍々しい七天神像を目撃し、その後ダインスレイヴと再会します。ダインスレイヴとの会話の際に、旅人の血縁者との記憶がカーンルイアと関係するかもしれない事を明かし(パイモンから旅人が色々古い書物を調べていたとも語られている)、カーンルイアについて教えてもらいます。その中で、アビス教団が「運命の織機」という原初の計画の為に、「穢れた逆さ神像」と「最古の耕運機の目」を必要としている事、更に渦の魔神オセル(璃月で撃退したと思ったが仕留め損ねたと旅人が述べている)を利用する意図がある事を知ります。
 アビス教団の狙う「最古の耕運機の目」の情報探しの中で、バーバラから過去に七天神像が消失した事件を聞き、同時にロサリアからアビス教団が奔狼領のボレアスを狙っている情報を聞いて奔狼領に向かいます。奔狼領でジンと会った後、アビスの使徒に襲われているレザーとボレアスを助けます。ボレアスを狙ったのもオセルと同様に力を与えて天理への対抗戦力にしたかった意図があったようです。ボレアスから「最古の耕運機」の手がかりを知り、「最古の耕運機の目」を先に回収してダインスレイヴに託します。
 その後、「穢れた逆さ神像」の処理の為に遺跡を再び訪れた時に、旅人はついにアビス使徒に加勢する旅人の血縁者と邂逅しますが「ダインスレイヴは自分の敵、一緒にアビスを阻止するな」「ダインスレイヴはカーンルイア人で彼は滅亡を防げなかった」と警告されます。旅人は血縁者に「一緒に帰ろう」と説得しますが、「天理との戦いがあるからまだ一緒に次の世界に行けない」「自分は一度旅をした、旅の終点に辿り着けば世界の淀みを見届けられる」と言われ、そのまま別れを告げられてしまいます。
 また、璃月・層岩巨淵の探索の中で再度ダインスレイヴと出会い、そこではアビス教団がカーンルイアの遺民であり魔物になる「荒野の呪い」をかけられたヒルチャール達を「循環」に帰そうとする計画をしていましたが、ダインスレイヴから「呪いを解く事は出来ない」「ただ苦しむだけ」と言われその計画を阻止します。その中で手向けられたカーンルイアの国花インテイワットから旅人の血縁者の記憶を感じ取り、旅人の血縁者は悩んだ末にアビスの使徒の提案を受け入れて浄化作用を増幅させる装置を設置して、たとえ成功率が低くても試そうとしたことが語られます。
 スメールでは、ナヒーダが旅人の血縁者について世界樹を使って調べます。彼女から旅人はテイワット世界に属さない外来的存在、世界樹に記録が全くない「第四の降臨者」である一方で、旅人の血縁者は世界樹に記録がされているので「テイワット世界の人間なのかもしれない」事を告げられます。それを聞いて旅人は今まで一緒に星海の間を旅していたはずなので(明らかにおかしい)と思います。世界樹の記録の中では血縁者は突如カーンルイアに現れてその後各国を巡る旅をしたが、旅の終わりが近づいた時に記録がぼやけたので、ナヒーダは並外れた力を持った誰かが意図的に血縁者の「運命」を隠している事も伝えられます。また、ファデュイの情報システムでも旅人の血縁者は「降臨者」に含めていないとも告げます。
 そして、スメールでガイアと会った際にダインスレイヴとも再会し、その後、地脈の影響で旅人の血縁者がカーンルイア滅亡後に旅をしていた時の記憶を追体験します(後述)。


追記:500年前のカーンルイアでの厄災について


何故旅人の血縁者がアビス側についているのかの理由の大きな要素であるカーンルイアの滅亡、つまり、
・旅人が「天理」の調停者に封印される前に血縁者は先に目覚めていたので、血縁者はカーンルイアで何をして、なぜ旅人を連れて別の世界に行こうとしたのか?
・古国カーンルイアで一体何が起きて、天理はなぜ国を滅ぼしたのか?
・国を滅ぼした後に、なぜテイワット各国で様々な災厄に見舞われる事になったのか?
等々、様々な事が未だ明かされていませんが、現時点でカーンルイアの厄災について七神(先代含む)が語った事を追加でまとめました。

 過去にスメールでダインスレイヴと旅人の血縁者が旅した内容について


 最後に、カーンルイア滅亡後の時系列で語られた、旅人の血縁者とダインスレイヴのかつての旅について1枚にまとめたものです。
 スメールは知恵の国で世界樹と関わりがあり、アランナラをはじめとして「記憶」というものが重要な要素になる関係である点、また故国・カーンルイアに通じる扉が存在するこの国では、世界任務「森林書」ではナラヴァルナ(=旅人の血縁者)が、世界任務「善悪のクヴァレナ」では覆面の剣士(=ダインスレイヴ)が、カーンルイア滅亡の影響でスメールで起きてしまった事象に対処していた事が語られます。
 そして、魔神任務「カリベルト」では地脈の影響で、旅人は過去のスメールで、アビス教団の創始者であるコロタールとその子供カリベルトと出会い、またコロタールと共に「罪人」という存在と邂逅した事も語られます。これはダインスレイヴと旅をしているものの、彼が丁度離れた際での出来事で彼は「カリベルト」の出来事を旅人の血縁者から聞いておらず、全く知らずにいました。
 仮面を外した後のカリベルトの動向(コロタールから「絶望したカリベルトが見せたのは『アビス』の力だ、そして彼は『運命の織機』になる」と言われますがよく分かりません)、旅人の血縁者とコロタールが出会った「罪人」の正体(ダインスレイヴはある程度予想していて次会ったら話すそうです)、追体験後に旅人が確認した畑でコロタールがカリベルトへ贈ったスカーフを握った状態でカリベルトの母と共に埋葬されていた理由(カリベルトの母に関してコロタールが言葉を濁していたのは、彼女はモンド人で荒野の呪いを受けるはずなので魔物になる前に自害または彼が介錯してしまった事が推測されます。ちなみにカリベルトは私生児であり、彼女は正妻ではありません。また、ダインスレイヴ曰くコロタールの不死の呪いが解かれる事は本来あり得ないと発言しています)などの謎を残して、ダインスレイヴとはまた別れます。
 (ちなみに世界任務を達成した後でアイテム「森林書」で旅人の血縁者の当時の思いが記載されていて、「…逃げられた(欠けた日本語のせいで分かりにくいですが、これは中文、英文から「自分は逃げる事が出来た」と同義のようです)」「恨まれるかもしれない。でも(中略)アランナラには「恨み」の概念を理解してないはず」とアランナラ達を裏切ったような意味ありげな文章がありますが、これはよく分かりません。)
 ※「ナラヴァルナ」とアランカパティやアランムフクンダ等アランナラ達個々の交流はまとめきれませんでした(森林書全編の再復習量は凄まじかったです、申し訳ないです)。


 まとめと感想


 今回の記事を書こうとしたきっかけは魔神任務「カリベルト」にて、「運命の織機」について話題がでた時、過去の魔神任務をしてからかなり時間が経過していたため、旅人やパイモン、ダインスレイヴの会話ログを読みつつ、正直言って(それってなんだっけ?)と思ったという経緯があります。あれはユーザーのどれくらいが覚えていたのでしょうか…
 本編ストーリー(特に旅人の血縁者やダインスレイヴ関連の話)が年単位で進む事になりそうなゲーム原神を理解する一助になれば幸いです。
(Ver4.0では双子の旅人関連の話はおそらく更新されないと思うので、もう数か月後に復習で良いのではないかと思いましたが……)
 読んで頂きありがとうございました。

【原神】西風騎士団の過去話を整理してみた


 今回は明らかになったようであまりなっていない、西風騎士団で過去何が起こっていたかについて、現ver(3.3)までに公開された情報と漫画である原神セレベンツを矛盾のないように整理し、時系列図に示しました。もちろん細かい年月は記載されておらず今後もされないと思いますが、文中表現が矛盾しないように気を付けました。

※このような考察、感想の趣旨であるため、本文は最新バージョンまでのストーリー、全キャラクタープロフィール、ボイス等の全ての内容を踏まえての内容となります。この点はご注意ください。

具体的には以下の項目となります。

  • 魔神任務 (投稿時 Ver.3.3まで)
  • 全ての期間限定任務(投稿時 Ver.3.3まで)
  • 各キャラクターの伝説任務
  • 各キャラクターのプロフィール
  • ゲーム内の表記物、書籍、武器・聖遺物のストーリー全て

※また、ゲーム以外の要素として公式サイトの漫画の中身にも触れていきます。
- 公式サイトの漫画「原神セレベンツ」 (https://genshin.hoyoverse.com/ja/manga

目次

  1.  ゲームと漫画の時間軸を統合させる前提条件
  2.  主要3名の過去時系列整理と年齢推測
  3.  その他人物の過去時系列
  4.  おまけ Ver3.3 感想

 ゲームと漫画の時間軸を統合させる前提条件


まとめの図を作成するにあたり、特に漫画とゲームを矛盾無くつなげるため、いくつかの前提を提示しておきます

・キャラプロフィールの「何年前」などの年数の基準はゲーム開始(=旅人が目覚めてモンドに着いた)辺りの時間の話とする
・期間限定イベントやスキンはその実装時期のリアル時間経過は考慮しない
・ディルックキャラクターストーリー5の記述「4年後」は「4年後にモンドに戻った」ではなく、
 「事件・旅立ちから4年後にあたる「今」、ディルックは(中略)オーナーとなった。」と解釈する。
  この解釈を行う事で、
 ・漫画原神セレベンツの時間軸で「3年前のあの事件」が成立する
 ・「4年の間に」の内容に「半年前の遠征」を含むことができる
 と、ゲームと漫画で矛盾しやすい2点の事柄が解消できるためである。


 主要3名の過去時系列整理と年齢推測


上記の前提を踏まえた過去の時系列についてプレイアブルキャラであるディルック・ジン・ガイアの3名の過去時系列を下図にまとめました。


 プレイアブルキャラで一番記述が多いのはディルックで、特に彼の成人の日に魔龍ウルサに襲撃され、ディルックの父クリスプが邪な力「邪眼」を使って撃退したものの、父がその力の反動のせいで命を落とすという事件(以降、魔龍ウルサ事件と記します)は過去の大きな転機となります。図中の内容は彼のキャラクターストーリーで魔龍ウルサ事件から騎士団を抜け旅に出て戻る話、漫画で事件時の騎士団(というより当時の督察長イロック)との確執等が説明されています。また、漫画版は事件前後での彼の年齢まで記載しているため、ゲームと漫画が矛盾していなければゲーム開始時点で22歳前後となります。彼の新衣装と期間限定イベント「残像暗戦」においては、手紙テキストにて魔龍ウルサ事件前後で様々な人々の交流があった事、そしてモンド帰還後に「闇夜の英雄」として活動したアビス教団との戦いについて語られます。
 次に過去の記載が多いのはジンになります。夏イベント衣装の記述からジンの推定年齢は18か19歳(少女という表現から、中国語・英語のテキストも確認したが誤訳ではなかった)となることで、15歳で蒲公英騎士の称号を授かったという時期が事件前後と推測されます。ちなみにキャラクターストーリー4で15歳の時点で「いくら外見が大人びているとは言え」と書かれているため、見た目より実年齢は若い事は十分考えられそうです。蒲公英騎士になった時ディルックは騎士団にいたかどうかは結構授かった経緯が変わるので気になる所です。ただ残像暗戦の事件当時の手紙でジンは騎士団の代表だとファルカが手紙で既に書いているので、筆者はディルックが抜けたからなし崩しで授かったのではなく、ファルカ大団長の助手をしている彼女の今後を考えて既に蒲公英騎士の称号を与える事にしていたのでは、と予想しています。
 キャラクターストーリー及び残像暗戦の手紙テキストではさらりと書かれていますが、魔龍ウルサ事件後はディルックが抜けアンバーの祖父が失踪している上に、内部の敵である督察長イロックの勢力がかなり大きい事が推測できるため相当厳しい状況にもかかわらず、ジンは一人で(と書いてありますがガイアは陰で助けていると思います多分)、イロックの処分も含めて騎士団を立て直した結果、神の目を入手しています。
 ガイアは特に時系列を決める事柄はないのですが、基本的に事件前の過去と、事件直後の夜にやった事(義兄弟間の関係性の変化)が記述にあるので入れました。ちなみに年齢の推測はディルックより年下で大人(成人=18歳以上)です。
期間限定イベント「残像暗戦」で断片的に語られたディルックの過去については別記事にて詳細を説明していますので、リンクを貼っておきます。主に3人の間柄でわかる事は、
・ウルサ事件前から騎士団内でジンとガイアとディルックは既に交流がある(キャラストにないためか過去ジンと義兄弟の交友関係は無い主張が散見される為一応)
・事件前からジンは既にファルカ大団長の補佐をしていて騎士団の代表になっている(早すぎないか?)
・ジンはウルサ事件後のディルックの旅立ちを引き留めようとして、ガイアに止められている。
・ジンとディルック、ガイアとディルックは手紙でやり取りしている(ガイアとディルックは酒場や邸宅で会う機会があるがジンについては多忙のためこちらの手段の方が多そうである)。上述したジンの旅立ち引き留めの説得も手紙でやろうとしていた (待機モーションの鷹は伝書鷹)


arinohatsuho.hatenablog.com


 その他人物の過去時系列


 その他のプレイアブルキャラで過去時系列の記載のあるクレー・アルベド・アンバー・エウルア・リサの5名の過去時系列を下図にまとめました。一応それ以外のモンドプレイアブルキャラクターには西風騎士団の過去時系列が分かるような記載はされてないと調べていますが、何かありましたら追記します。完全個人調査のため、twitterDM等で情報提供下さると有難いです。


 リサ以外の人達は基本的に魔龍ウルサ事件以降に西風騎士団に入団していると思われるため、あまりディルックとの交流がありません。クレーはワイナリーで遊んだことがありますが騎士団員としての彼との交流はありません。クレーの母アリスは3年前に2人を預けて旅に出ますがこの4~3年前は何か重大な事が起こったように推測されます(スネージナヤかアビス教団などの暗躍する勢力が関連しそうです)。アルベドは残像暗戦にて初めて手紙を送っています。アンバーも漫画版にてディルックが騎士団にいた事をあまり知らないようでした。エウルアは入団時に既にアンバーが世話を焼いているのでアンバーの後に入っています。ディルックはエウルアの事を評価していますが直接交流したわけではなく伝聞です。一方エウルアはディルックの態度をみて「代理団長(ジン)より面倒な人みたい」と評して関わりたくないとまで言っています(結構ひどい)
 一方リサは、ディルックと交流がありそうですが2年スメールで勉強している時期が定まらないため入団時期が分かりません。第8小隊長の下りから「スメール留学→モンド帰還→西風騎士団」と思われますがモンドに戻って時期、騎士団に入った時期はどれも不明です。モンドに戻った後に「奇跡と代価」について聞かせた3人についても不明です(交流関係と聞かせるべき人間を考えるとジン、ガイア、ディルックではないかと予想されますが)。神の目を取得したタイミングも不明です。不明な事ばかりなのでもう少し明らかになると良いなと思います。

 おまけ Ver3.3感想

 前の投稿からだいぶ日が空いてしまいました。原神は新キャラの育成に探索に螺旋攻略等、やる事がいっぱいで、更にVer.3.3では七聖召喚という常設カードゲームまで入れてしまいました。 スメール編も一区切りとなりましたが、物語の展開としてはかなり深い所を突いてくる内容でした。ちょっとストーリーギミックとしては若干なんでもありになりそうで怖いですが(特にモンドは、時の神が祀られていた関連やカーンルイア関連との関係性、国の名前の起源を考えると(モンドの名の由来は月の都、新世紀エヴァンゲリオンをリスペクトするmihoyoは月にかなり意味を持たせていると推測されます)、少し怖い展開になりうる懸念があります)今後も楽しませてくれると嬉しいなと思っています。
 それはさておき、モンドのキャラクターを理解する際、特に騎士団の過去に関しては断片情報ばかりなので一度整理したくなり記事にしました。また、スメールでコレイ、セノのキャラクターがプレイアブルになり、漫画版の内容を補完し始めた(しかも漫画の細かい料理名を修正してきた)事もあり一度整理すると、最初に述べた文章の解釈の「前提」があれば漫画とゲームは地続きになりそう、という結論になりました。 個人的にすっきりして良かったです

読んで頂きありがとうございました。


【原神】モンド関連の書籍について 考察・感想


 今回は、原神ゲーム内モンドにまつわる物語系書籍の考察になります。 原神ではアイテムとして書籍を入手することが、書籍は複数巻になっている事が多くそろえる事であらすじ程度の内容を知る事が出来ます。 ゲームリリース初期から膨大なテキスト量があり、中にはティワットの設定にまで踏み込んだ内容もあり大変断片的とはいえ大変面白い内容となっています。
 ここではモンド関連に絞り、書籍がどんな内容か(特にどの本にどんな人物が出てきたか?を重要視して)あらすじに関してはなるべくラストのネタバレを避けて説明しました。 興味の沸いた物語があれば、「メニュー画面→図鑑→書籍」から該当する書籍を集めて是非読んでみて下さい。また、「少女ヴィーラの憂鬱」に関しては人間模様と内容が複雑なので、別途ネタバレ有で図説していきます

※このような考察・感想の趣旨であるため、本文は最新バージョンまでのストーリー、全キャラクタープロフィール、ボイス等の全ての内容を踏まえての内容となります。この点はご注意ください。

具体的には以下の項目となります。

  • 魔神任務 (投稿時 Ver.3.0まで)
  • 各キャラクターの伝説任務
  • 各キャラクターのプロフィール(今回は特にジンに記載される内容のネタバレが多いです)
  • ゲーム内の表記物、書籍、武器・聖遺物のストーリー全て

※「少女ヴィーラの憂鬱」は元になっているギリシア神話の関連で稲妻のエリア「淵下宮」にまつわる事柄の要素を含まれる考察等がされていますが、この記事ではあくまで物語の内容のみに着目します。

目次

  1.  モンド関連の書籍について
  2.  3枚でわかる「少女ヴィーラの憂鬱」(ネタバレあり)
  3.  モンドの伝承的物語の傾向について
  4.  ジンにまつわるあれこれの考察
  5.  おまけ Ver3.0感想

 モンド関連の書籍について

Ver3.0現在、モンドに関連する物語は以下の作品となります。また、物語でないものの「テイワット観光ガイド第1巻 モンド編」、「森の風」、「騎士団ガイドVer.5」は中身が面白いので解説を入れました。ヒルチャール関連(ヒルチャール語詩試作、ヒルチャール詩歌集。ヒルチャール習慣考察)は割愛しました。




 3枚でわかる「少女ヴィーラの憂鬱」(ラストのネタバレ有)

次に「少女ヴィーラの憂鬱」の解説です。タイトル及びタイトル回収が殆どない時点で谷川流涼宮ハルヒの憂鬱」(2003、角川書店)が確実に元ネタと思われます。中身も人間と未知の存在(宇宙人)との交流話という筋書きは同じです。ただ、主人公のヴィーラが破天荒な性格をしているものの平凡な少女として終始描かれている事は元ネタと正反対となります。
物語は、1~5巻の序盤、6~8巻の中盤、9~10巻の終盤に大きく分けられ、それぞれ人物関係図を物語の展開をまとめました。
・序盤(1~5巻)

・中盤(6~8巻)

・終盤(9~10巻)

小説の最後は、主人公の返事待ちというクリフハンガー的展開で終わっているのではないかと推測されます。
そしてその後は新展開なのかエピローグ的なものかは分かりませんが現時点で続巻はなく、ゲーム内で続きを求める声も発見されます。

 モンドの物語の傾向について

ここでモンドの物語における全体的な共通点について考えます。一通り読んだ結果、次の3点が言えるのではないでしょうか?
(ただし、法則②以外は現実世界の神話(ギリシャ神話やケルト神話)でもよくある傾向です。一方、法則②に該当するものはモンドの歴史に関わる話だから当然の事なのかもしれない )

法則①女性の方が精神的に自立してて意志が強い(男性がヘタレ影響を受けるケースが多い)

法則②異国から来た人物が強く、国を動かす規模で活躍する

法則③恋愛系はたとえ両想いであっても、結ばれて終わることはない


ちなみに法則が該当する物語を挙げると、このような感じになります。
法則①→「酔っぱらいの逸話/風、勇気と翼」以外全部
法則②→モンドタワー、ヴァネッサの物語、侍従騎士の歌
法則③→両想い:清泉の心、砕夢奇珍 第1巻・第3巻 片想い:蒲公英の海の狐
(※モンドタワー、侍従騎士の歌は恋愛描写不明、少女ヴィーラの憂鬱は未完なので非該当判定)
 余談だが法則②から、西風騎士団大団長のファルカも異国出身である可能性があるのではと予想しています。
(見た目の情報等何もないためこれは完全な憶測です)

 ジンにまつわるあれこれの考察

ここで話を変えて、ジンについての考察になります。ジンのキャラクターストーリー5では彼女の秘密として恋愛小説が大好きという設定があります。恋愛小説が好きが理由は、過去の生い立ち由来ではなく、中で語られる両思いや脆そうで絶妙な関係(難しい表現ですが、簡単に言えば「青春してる」事と思われます)が好きだからと記載されています。そして、ジンは「少女ヴィーラの憂鬱」を再度読み終えたという記述があり、「再度」という事はつまり何度も読んでいるという事です。
「少女ヴィーラの憂鬱」は前述の通り、片思いが多いとはいえ「脆そうで絶妙な関係」がテーマであろう事が伺え、モンドで人気の小説であり人物関係から実際にカップリング論争になるくらい面白そうな話である事は、断片的にしか読めないユーザー視点であっても十分理解できる内容です(下記、人物相関図参照)。


そして、意外にもジンと少女ヴィーラの共通点がいくつかあります。
・ジンもヴィーラも故郷のことしか知らない。
→モンドの大人達の中では、ジンは記載されている過去から推測する限りモンドをほぼ離れていないだろう事が予想されます。ファルカは遠征をよく行っていて、ディルックは過去に七国を巡る旅を約3年間していて、リサはスメールに2年間留学していて、ガイアは外の国へ行った記載はありませんが元々カーンルイアの出身です。アルベドの出自は特別で、モンドに生まれそこをほぼ離れた事がなさそうなのは他にはエウルアくらいではないでしょうか。
・エークはヴィーラを助手にし、ファルカはジンを助手にしている
→小説の第3巻で、サッチがヴィーラを心配しエークに彼女を傷つけないか問いただすシーンで、エークはヴィーラの事を自分の助手に向いていると言います。そしてエークは千年を生きた偉大な魔術師、一言で言えば凄い人として描かれています。この描写について、伝説とまで言われているファルカ大団長がジンを助手にして(キャラクターストーリー3)副団長及び代理団長に指名して仕事をさせている本編とどことなく似ているように思います(おまけにそのサッチとエークの会話もディルックとファルカで十分起こり得そうなのが面白いですね、ファルカ大団長が相当大人である前提が必要ですが)。

 ただし、ジンとヴィーラで決定的に異なる点は、未知なる遠方への憧れはなく、憧れの対象も決してファルカではなくディルックである点があります。「少女ヴィーラの憂鬱」は最終盤までサッチの描写が決して良くない事から結びつけて良いか怪しい面がありますが、第10巻でヴィーラの預かり知らぬ所で大活躍して助ける姿は、かなり意図的にジンに知られないようにしてモンドを守っている(事が結局のところジンを助ける事に繋がっている)ディルックの行為に比較的近しいものと言って良いのではないかと思います…というより今後そうやって助ける展開になる伏線がこれだったら結構面白いなと思ってます。ただし、これはプレイヤー(旅人)目線での話であって、ジンがディルックのそれを察する事は、本当に救出展開が起きない限り出来ないのでそこらへんはよくできてるなぁと思います。(あまりガッチリ当てはめると、では「姫」は誰になるのか?というあまり検討したくない要素が入ってくるのでガッツリ当て嵌めてくると少し難儀しますが…)
 話の締めとして、ジンが物語を読み終わった後に誓いの岬に行きたいと思うということは、ヴィーラ×サッチ派なのでしょうか?
(ディルックはヴィーラ×サッチ派と思います、間違いなく)

 おまけ Ver3.0感想

 この記事を書いている現在は新エリア、スメールがきた大ボリュームのVer3.0の最後、Ver.3.1を来週に控えています。Ver.3.0は魔神任務をひと通り終えたのが遠い過去のようで、森林書の任務も全て終えましたがこちらのボリュームがとてつもなく風景も音楽もストーリーも感動しました(予告の花冠の旅人、魔神任務で出ないなー思ったらこっちだったか…)
 草元素反応も慣れてきましたが、私は必ずジンを入れるのと探索アタッカーがディルックのため風2火草で大体森を燃やしてます(最近は風共鳴の代わりにバーバラを入れ烈開花してて楽しいです)。 次のVer3.1は魔神任務の他モンドのお祭りがあるようで(モンド新しいお祭り多すぎない?)、ミカという西風騎士団の新キャラの存在も発表されたのでまた気になる事があれば記事にまとめていきたいと思います。
読んで頂きありがとうございました。

【原神】残像暗戦 考察・感想(エンディング任務 ネタバレ有)


原神Ver2.8 残像暗戦 イベントのエンディング任務に恐ろしいほどの情報が解禁されたため、急遽イベントを終えての考察と感想を作成しました。 解禁とほぼ同時にプレイして、日中草案をまとめて夜に記事作成という突貫工事で仕上げているため、修正・追記が多いと思います。 時系列整理も思った以上に時間軸の確定が現時点で困難であるため、あくまで自分独自で考えた予想図となります。予めご了承ください。
(2023/04/22追記) 間違い等を修正して、タイトル変更しました。

この記事は原神の最新情報から考察する趣旨のブログのため、以下のネタバレを含みます。ご注意ください。

  • 魔神任務 (投稿時 Ver.2.8まで)
  • 各キャラクターの伝説任務
  • 各キャラクターのプロフィール
  • ゲーム内の表記物、書籍、武器・聖遺物のストーリー全て

    ※記事投稿時はVer.2.8のディルック新コスチュームが解禁されているため、その情報が含まれます。
    ※併せて8/2 5:00より解禁された 残像暗戦 エンディング任務「相応しい終幕」 ネタバレを含みます。
     

※また、ゲーム以外の要素として公式サイトの漫画の中身にも触れていきます。
今回のイベントは、この漫画の内容がかなりリンクしていて重要となってくるため、イベント任務と同様に、この漫画の一読も強くお勧め致します。 - 公式サイトの漫画「原神セレベンツ」 (https://genshin.hoyoverse.com/ja/manga

目次

  1. イベント時系列整理
  2. イベント時系列の解説
  3. 手紙関連の時系列整理(予想)
  4. 手紙関連の時系列予想の解説
  5. このイベントを行った意味=公式漫画の内容のゲーム公式化
  6. 感想

イベント時系列整理


イベント時系列の解説

 イベント終えてのゲーム上時系列の整理です。 このイベント、ディルックがメインの割に終盤以外の導線がはっきりしません。そのため、アデリンからの伝聞や本人の発言を含めて表記しました。※マークのつけた鷹飛びの浜、エンジェルズ・シェア、望風山地にはNPCがボイス付きで登場します。風立ちの地から鷹飛びの浜への道(地図上では緑と白の境目)には西風騎士のマイク、望風海角のワープポイントから望風山地への道には西風騎士のハリーがいて、それぞれの場所に人が入らないように見張りをしています。また、エンジェルズ・シェア外にいる情報屋のヴァルは何者かにかなりの時間雇われた話をします(別の任務の話になりますがヴァルが依頼を受ける「あの方」はディルックと予想されます。ガイアの可能性も考えましたがヴァルは騎士団関係者として彼からも仕事を受けていて「あいつ」呼びしています)。しかしながら、未解決事項に書きましたがディルックがなぜそこにいたのか、に関してまでは残念ながらイベント内では明かされませんでした。今後のイベントに期待したいです。

手紙関連の時系列整理(予想)


まず前提条件として、各手紙を書いた人の考察、これは爽やかな筆跡の手紙のみ確定ではありませんがほぼ表の通りと思われます。 (エルザー以外にディルックのボイス(と漫画)で出てくる執事が可能性として挙げられますが、執事はNPCとしてはいないためエルザーを優先します)→(漫画版の執事はエルザーと同じ銀髪であること、ディオナのキャラクター紹介イラストのコメントにエルザーがアカツキワイナリーの執事である旨の文がある事から、漫画&ゲーム内の執事=エルザーで良いと推測されます。)
また、以降は表の手紙を出した「人物」で記事を書いていきます。 「誰か=旦那の友達」及び情報提供者がガイアである事は、イベント中の会話、手紙の中で
1.ディルックの事をわざわざ本人が嫌がる「闇夜の英雄」と称している(地下情報網の人がそう呼ぶとは思えない)、
2.一人称が「俺」(日本語のみの独特表記ですが、ここは恐らく指定されていると思います)
3.騎士団の内情に詳しく、ある程度動きを制御できる立場にある
の3点からほぼ確実ではないかと推測しています。
それを踏まえた手紙がその時間軸で出されたものか予想したのが下の図となります。



手紙関連の時系列の解説

憶測を含むので箇条書きで書きだします。
・任務の途中で出てきた手紙は、並び替えた終わったタイミングでのは手紙の選択画面で順番が変わり、
 豪快(ファルカ)→軽やか(アリス)→爽やか(エルザー)→秀麗(ジン)→精緻(アルベド)→届いたばかり(ガイア)
 となり、これが時系列順となります。
(アリスが旅を勧めているので時系列が旅前で一番最初の様に思われるが、「旅に出てみるのはどうかしら?」の原文は「外の世界に行ってみましょう(提案の意味)」という文で、旅中の人に「外の世界を巡りましょう、旅は一番良い選択です」という手紙を書くのは別に変な事ではない)
・ガイアの手紙の時系列は番号順であると仮定
・アリスの手紙はクリスプの事件直後、旅立つ前とほぼ確定
→並び変えた手紙の順番から修正
・ファルカ、アリス、エルザーはディルックが旅の途中の手紙
・ジンはモンド帰還後かつイロック粛清完了後
アルベドは今回イベント時間軸のプロローグ後

[疑問・未確定事項]
・クリスプ事件後のイロック調査・処分(・粛清)・退団のタイミングと、3-4年間のディルック独り旅の期間が長くて確定できない
 (ジンの手紙のイロック粛清(が完了した)の話がモンド帰還後でしか確定しないため)

・合流時、ディルックが急いでいた、望風山地に行っていたのは何故?
⇒詳しい事は後で話す…のではなかったのですか?  
 エンドムービーで旅人&パイモンの他、クレー、アルベド、ジン、ガイア、皆集まって夕飯を取るんだと思ってました。
 mihoyoさん今からでもお待ちしてます

・「ガイアの手紙・九」の店の従業員がアビス教団の行動経路で失踪・捜索は現在進行形?
⇒完全に初出の内容で、肝はディルックはこの手紙についてまでは話していないので、最新の「九」が過去ではない可能性がある。
 しかしディルックの返信は今回のエンディングとは真逆の内容なのでゲーム開始の序章よりも前の出来事の可能性が高いと予想しています(この場合でも従業員の失踪は現在進行形の出来事になる)

・このイベントの過去の経緯から旅人がモンドにきてからの「夜梟の章」での騎士団とディルックの確執や、ディルックの「闇夜の英雄」認識度に矛盾が生じる?
⇒過去のアビス教団多方面攻撃での対応によって「闇夜の英雄」の監視をあまりしなくても良いようにジンが騎士団を動かす事が出来た話が手紙で出てきましたが、過去のアビス教団多方面攻撃⇒夜梟の章⇒今回の地脈異常の時系列だと、1:ディルックが闇夜の英雄を全く知らないような事を言う、2:騎士団に悟られないようアリバイ工作して最終的にガイアに見られる夜梟の章の話があります。これを矛盾しないように解釈するなら、1つ目は名前がダサくて自分がそう言われている事が居たたまれないので記憶から意識的に除外している(実際にディルックはジンへの返事でその話だけスルーしている)、2つ目は過去の騒動で「闇夜の英雄」への徹底マークは外れたけど、遠征残留組の騎士団内では未だ警戒されやすい存在(ガイアは今回イベントや漫画で事情は既に知っているので、酒場へ来た理由はディルック本人が話した彼への対抗心の他に、今まで独りで行っている事を心配していたので旅人という助手がいるこの作戦をしっかり見届けた)という事でしょうか)
 
[その他重要事項]
・騎士団本部屋上、隠し収納にあった箱及び紙の件
ユーザー驚愕まさかのガイアの出自についての内容。
 紙には幼いガイアが書いた後に、再度父の指導の下書いた文言は「王の力が衰えた時、摂政として介したのは王族の血を引かない自身の一族である。カーンルイアを復活することはできなかったが、惨めに生きる余塵となるより儚くも炎のように輝く存在であるべき」という父の願いが書かれている。しかも、これはガイアが原則を破り父が記録を抹消するために燃やした断片を保管したものである。おそらくこれはガイアが父に捨てられる前に「家族」の記録が欲しくて記録を燃やす炎の中からつかんだ紙だと思われる。そして本人の独白には「証明にならないもの」「悲戚が漂うこの筆跡は今モンドで暮らす自分には書けない」と書いてあるが、これは今のモンドの生活が昔と違い悲戚を漂わない、つまり「家族」がいる事をガイアは書いているものと推測されます。つまり…

・アルベリヒ一族の繁栄のためにガイアは父に見放される形でモンドへ置き去りにされ、ディルックの父クリスプに保護される
(父の悲願のためとはいえ独りきりになるので、「家族」の記録が欲しくて炎の中の紙きれを保管する)
・幼い頃から眼帯はつけていて、失明していると言っていた(これも「家族」からのものだから?)
・父の死の事件直後ガイアが秘密を明かして全力で戦った日に、ディルックはガイアの眼帯側の眼を攻撃して負傷させている(眼帯燃やして火傷負わせた?)
・負傷後もガイアは眼帯をそのままつけている
・ディルックは既に失明が嘘であることを知っていた
・紙の裏側の独白や箱にあった古ぼけた貝殻から、ガイアは今の「家族」であるディルックやアカツキワイナリー、モンドの人々を大事に思っている

で良いと思っています。ただ、モナの星座解説でガイアが再度選択を迫られる事は述べられていますし、このように出されると個人的には、一度上げて突き落とす展開の前の「上げ」のように見えてなりません……
※Ver3.5の魔神任務カリベルトにて、ガイアとダインスレイヴが邂逅してアルベリヒ姓はアビス教団創始者の姓だったが、その事実をガイアは知らなかったと事が明らかになりました。ガイアはその事実を知っても旅人に今まで通りアビス教団とは戦っていくという事を伝えます(…がやはり彼を突き落とす展開のように見えてなりません)

・ディルック(+ガイア)の、代理団長ジンにあまり行動をしられたくない件
 大方予想はしていましたが、プロローグのノートにアルベドはリサと違って代理団長と近しくないから聞きやすいと書かれています。 これはディルックが「闇夜の英雄」活動をジンに悟られたくない様子が伺えます。この理由は簡単です、ジンはモンドの守護者であり守護の対象にディルックもしっかり含まれているからです。 ジンからの手紙でも「ディルックを守りたい」と書かれているように、たとえディルック本人は助けて欲しくなくてもジンの立場と性格上必ず「守る」行動に出てしまいます。 また、ジンは魔神任務でも漫画でも結構行動派である描写が多いので、アビス教団を相手に危険な行動をとる事を知ったら恐らく助けにきてしまいます。 (しかもディルックが騎士団を嫌っているので、助けるためにジンが騎士団を率いずプライベート行動(単身)を選ぶ可能性が非常に高い)
 表の守護者であるジンに負担にならない様に裏で活動しているのに、危険だからとジンが助けにくるという本末転倒、というより事態がよりややこしくなるので、この行動原理はジンの性格をよく知っているからこそ取っている行動とは思ってます。実際ディルックとガイア二人でうまくやってジンに秘密に行動できていると思いますし、風魔龍の件のようにジンが必要な時には、ディルックはちゃんと彼女を呼びだして協力する選択を取れてます。
ところでジンは「闇夜の英雄」がディルックであることが状況証拠的には気付いていそうですが、「知っている」という断定情報もないため実は「闇夜の英雄」の正体を知らない可能性も実は残っています。→って思いましたが序章での会話で「ディルックはモンドの脅威を排除している」事を知っているので、知ってたら闇夜の英雄=ディルックはすぐ結びつくだろうし黙認している可能性が高いですね。知っている場合、夜梟の章で保護(という名の支配下に置く)するという騎士団の決定は誰が決めたのでしょう…?ジンが正体を知らないふりしつつ騎士団の話合いで見逃すような路線に進めるのが難しかった、という可能性が高そうですが。正直、ジンが正体を知らない方が展開的には面白いなと思ってます(漫画でのコレイの苦し紛れの嘘を信じたように、ディルックが「自分じゃない」とさえ言えばジンは彼の言い分を信じるだろうし、バレても全然驚かないだろう)

このイベントを行った意味=公式漫画の内容のゲーム公式化

このイベントによってユーザーは何が分かったのか?
⇒公式漫画設定(特にディルック、ガイアの背景)のゲーム公式化だと私は考えます。

これはおそらくVer3.0で漫画で出てきて、ゲーム公式twitterでキャラクター紹介も既にされているコレイの存在も大きいと思いますが、
いわゆる漫画の内容にあるような、例えば「ガイアとディルックのやりとり」(裏でひと工作する等)をゲーム内では全くと言ってよいほどやってなかったため、(ゲームではやって無いし、漫画で違いがあるのでは?)と思ってしまう点をmihoyoは今回のイベントで補完したと私は推測しています。
過去のブログ記事にも記載しましたが、騎士団メンバーとディルック、特にガイア、ジンの関係性はゲーム本編ではほとんど言及されていません。実際は今回も直接的なテキストボイス等はありませんが、手紙という間接的な媒体で示したのはやり方としては物凄くうまいなと思いました。そして、ジンとディルックの裏の交流手段に文通が加わりましたね

感想

 ここからは他愛のない感想となります。このイベント、エンディング任務まで虚無すぎて最後にこんな大仕掛けがあるとは思いませんでした。
 とりあえず文面外でジンがディルックに公的(騎士団代表として)の他に私的でもかなり手紙を出している可能性が高いと思われ、待機モーションの鷹はもしかしてそれ関連か?と思いました。特にゲーム内で話が無く、貴族的趣味の鷹匠か鳥に好かれる体質と普通に思ってました。伝書鷹でしたね。そして、ガイアの手紙が9つもあるのは、その時間軸ではジンがイロックの処理に当たっていて多分手紙を出しにくい状況になると予想され、義兄弟二人の関係性がその場面ではかなり悪いにも関わらずディルックになるべく情報を伝えようとフォローしたのかなと私は思います。
 また、ディルックが長い旅に出るのを最初に伝えたのがジンで、そしてジンは(ファルカより先に)ガイアに相談したんじゃないか、とも考えられる手紙の文章が、(一応、クレー→ジンとか、ガイア→ジンもありうるのですが、ガイアが先だとジンが手紙で説得しようとするまでの情報を出さないのでやはりジンが先かなと思います)この三人は、現在(ゲーム内)では表向きの会話は少ないけれど、裏ではちゃんとお互いを思い合って行動しているんだという関係性を垣間見られて、個人的には私はとても嬉しいです。ありがとうmihoyoさん。
 あと、このイベントでひっかかったのは、ディルックがファルカへの評価がゲーム内ボイスでややネガティブな反面、ファルカ団長の手紙はディルックに対してかなり評価が高い点です。これは恐らくジンを自身の助手に抜擢して団長後継者の育成したファルカと、ジンが騎士団に縛られる負担を心配した(+かなり自信家である描写から自身が団長後継者にならなかった点に不満を持つ?)ディルックについて、ディルック側やや一方通行の対立があるのかなと思います。よく考えると、伝説とまで評されるファルカ大団長の補佐をモンドを護る貴族グンヒルド一族の長女がするなんてモンド一般人の立場に立って考えると全面的に支持されることで、ジンが母と同じくグンヒルド家の跡取りの立場で婿養子をとる想定ならばファルカは一番理想的な婿候補であり、残念ながらディルックはファルカに色々な面で勝ち目がありません。父親の事件がなくても彼はかなり不憫な立ち位置にいる気がします(※残酷な事を書きましたが私個人はディルックを最大限応援しています。ゲームでメイン使いしてますし)(※キャラゲーの側面もあるこのゲームで、流石に婚姻がどうのまで話が入ることは無いと思いますが)
 また、これはもう少し掘り下げたいですがジン団長の愛読書「少女ヴィーラの憂鬱」の、ヴィーラ(自身の町しか知らない少女→ジン)とエーク(ヴィーラを自分の助手にしたい物凄い経歴の人→ファルカ)は実は符号がかなり一致します。もしジンがこの小説を好んでいてその関係性を知っていれば周りの人の評価もそんな感じになると思います。でも、ジンにとっての「憧れのエーク」は恐らくファルカではない……と私が思う話があるのですが、またこれは補足か、別の記事で書けたらと思います。

※現在Ver3.6追記後:今年の風花祭でつくづく感じましたが、コレイ・ティナリ・セノの師弟関係は結構会話を出したのに対して、ディルック、ジン、ガイアの3人の会話はリリース開始からまったく出ませんね。代理団長ジンと騎兵隊長ガイアの会話は立場と関係性を考えると、そこそこ会話してもおかしくないのに序章とVer1.6で少ししかありません(代わりにガイアが代理団長/ジンについて言及するテキストはかなりあります、彼はジンの呼び方を会話の流れや話し相手で2通り使い分けます。)。過去のVerでタルタリヤと宵宮がイベント会話で登場した時一部ユーザーで波風が立ったようですが、ディルックとジン、ガイアとジンは会話出しただけで一部ユーザーが激しく騒ぎそうだから出さないというリスク回避で露骨に避けているのを十分察してしまうのが残念ですね。原神は長期計画で全体の流れを決めてそうなので(10年計画?)、物語の核心に迫る中で特に初期のモンドキャラクターの深堀りがくることを切に願ってます。

【原神】モンドの防衛体制と潜在的脅威について


 原神の考察記事第2回目です。今回はモンドの防衛戦線の解説を兼ねて、全プレイアブルキャラクターの相関図をまとめました。
現時点で原神では、モンド・璃月・稲妻の三国が登場しましたが、三国の中で一番外敵からの脅威にさらされているのがモンドです。
再度モンドキャラクターと立ち位置を整理し、モンドの防衛体制と弱点について、そして一部キャラクターが抱える潜在的な脅威についても考察しました。

※このような考察・感想の趣旨であるため、本文は最新バージョンまでのストーリー、全キャラクタープロフィール、ボイス等の全ての内容を踏まえての内容となります。この点はご注意ください。

具体的には以下の項目となります。

  • 魔神任務 (投稿時 Ver.2.7まで)
  • 各キャラクターの伝説任務
  • 各キャラクターのプロフィール
  • ゲーム内の表記物、書籍、武器・聖遺物のストーリー全て

    ※記事投稿時はVer.2.8のディルック新コスチュームが解禁されているため、その情報が含まれます。
    ※Ver.2.8で既に予告されているディルック新コスチュームにまつわるイベント解禁後には当記事の修正をする可能性があります。

※また、ゲーム以外の要素として公式サイトの漫画の中身にも触れていきます。

目次

  1. モンド全プレイアブルキャラクターの相関図
  2. モンドの防衛体制とその弱点 解説
  3. モンドキャラクターの潜在的脅威について
  4. まとめ
  5. 感想

モンド全プレイアブルキャラクターの相関図

モンドの防衛体制 解説


 上図について、細かい解説と補足をしていきます。基本的に西風騎士団のメンバーは騎士称号/役職(アルベド錬金術師の意味合いが強いのでそちらを採用)、その他は所属と名前を表記しています。(ディルックはアカツキワイナリー所属ですが、やっている事を踏まえて「闇夜の英雄」を採用します)。また、旅人も「栄誉騎士」であるため配置しました。
 まず押さえなくてはいけない点として、半年前にファルカ大団長が、騎士団の五分の四の騎士を連れて大遠征を行っているという点です。ジン代理団長の下には、本来の西風騎士団の五分の一しかいません。この前提から、モンドは他国より外敵からの脅威に弱い立場にあるのは明らかです。
 次に脅威を対処する組織について、西風騎士団は王を持たないモンドの実質の統率する組織であり防衛組織でもあります。現在、代理団長のジンの下、城内のトラブルから商人の輸送ルート、外敵の調査と排除等行っています。対外戦力としてはアンバーの偵察任務、エウルア率いる遊撃小隊の2つが担っており、大きな脅威には騎士団全体、そしてジン代理団長自らが対処する事が(魔神任務序章、風魔龍の件の人々の声を聞く限り)望まれています。
 ディルックには色々と補足が必要なので解説します。魔神任務序章では、ディルックは巻き込まれた、という物語の流れになっていますが、実際はディルックのキャラクターストーリー等から抜粋するなら彼は「全ての害悪を駆逐し、真の暁を迎えるための暗闇を照らす先駆者」、簡単に言えば、モンドに害なす悪を滅ぼすために己を捨てて戦い続ける事がディルックの使命なので、風魔龍討伐に関わるのはほぼ必然だったと思われます。実際ゲーム内では風魔龍問題の際はゲーム開始時は裏でジンに制止されていた事が伺えるので、真の解決策をウェンティに提示されてからきちんとジンを説得して制止を解いてもらい問題の対処ができるように動いています。
 また、ディルックは騎士団にかなり批判的で協力体制をとりません(個人的にこれは、ジンが騎士団統括まで手を回らないため、騎士団内で裏切りや謀反が起きない様に監視する意味合いの方が強いように感じます。でも単に末端の騎士団員が本当に無能なだけかもしれない)。しかし、公式漫画「原神セレベンツ」にて、騎士団の対処できない困り事をガイアがディルックにそれとなく伝えたり、目的に合わせて二人で茶番劇を行う等、義弟のガイアとの会話はそっけなくても、裏でかなり協力しています(これは共闘ではなく、口裏合わせの共謀に近い形と思われます)。また、魔神任務序章では風魔龍問題を解決するため代理団長としてでなく「ただのジン」としてエンジェルズシェアに呼び出しており、ゲーム内の会話から推測するに過去最低1回はジンを同様に呼び出している事が分かります。一方、ジンはディルックに対して騎士団を見直してほしいという思っている事から、ジンから助けを求める事は基本的に無いと思われます(たとえ必要であっても、他の人を介してその旨が伝わるものと思います)。もう一点付け加えるなら、ディルックはモンドでの地位は非常に高いと思われるため、表向きに騎士団と話す場合の相対者は実質トップであるジンになる可能性が高く、内々で会えるなら表でわざわざ会う必要は無いし、(風魔龍の件でモンドが厳しい状況にも関わらず、ジンがディルックへの行動の制止が成功している点を踏まえると)もしかするとジンに対して意見を無理やり通す事が出来ず譲歩してしまうのかもしれません。その場合は、使命の遂行するための支障が多々出るため、騎士団(の代理団長であるジン)と問題を話したがらないのかもしれません。
 また、ディルックと似た事をする人物がもう一人います、ロサリアです。ロサリアは盗賊団の中で育ちファルカ大団長に保護された後は西風教会に属してシスターを行っています。ファルカの更生してほしい思惑とは裏腹に、ロサリアもモンドに外部からくる脅威の監視と対処を行っています。西風教会に属していてその行為に「影の仕事」「暗部を担う」等の記載がありますが、西風教会がそのような汚れ仕事をする組織とは思えない(ファルカもそのために入れた訳でない)ため、全て彼女の意志に沿ってモンドを護るため、単独行動で全て行っていると考えてます。
 以上、西風騎士団・ディルック・ロサリアの一組織と二名が真っ先に脅威への対処を行う事になり、基本的にモンドの大人達で対処するという事になります(アンバーは偵察騎士のため必ず外敵に接触する任務となり例外)。
 ウェンティについてはモンドの人達が対処すべきと考えているので脅威に直接立ち向かう事はしないと思いますが、独自で行動していて陰ながら手助けをすることは推測されます。現在、自由の身になっているトワリンもモンドを助ける事も自由の範疇なのでどちらかといえば助けに入る気はします。また、クレーの母である万能の魔女アリスはクレーを騎士団に預け現在旅をしていますが、モンドへ何回か戻っている事も示唆されており、恐らく大きな脅威が立ち塞がる際は予めアリスが直接介入はしなくても、何らかの警告を出すのではないかと思っています。

 ここまでの一連の説明で、実は序章の時と比べてかなり戦力層は厚くなっている事が分かります。対外戦力でエウルアの存在が認識されたのと、防衛面はアルベドが加わったのがかなり大きいと思います。そこで、ゲームをプレイした立場かつ敵側に立って、お題「モンドを攻め落とすにはどうすれば良いのか」を考えてみます。個人的には、直接的にではなく間接的に、物理的にでなく精神的に、ジン代理団長を潰すことで西風騎士団の統率と戦力を落とすのが一番簡単な手だと私は思います。ジンの伝説任務でジンが倒れたときアビスの魔術師がチャンスとばかりに狙ってきましたが、かなり合理的な考えで、もしこれが魔龍や魔神に関わる大きな脅威だった場合はモンド的には相当苦しい展開になってたと思います。そして、最も決定的な一手となりやすいものは、騎士団内での裏切りかモンドの人達によってジンが背負う負担の増大(を煽る奸計)という計略になるかと思われます。この点を踏まえると、ディルックのボイスである「ジンについて」の二つは、意外にも的を射た警告であるのかもしれません。

モンドキャラクターの潜在的脅威について


 騎士団やモンド人達が上記の陰謀に加担しないように最も警戒すべきはファデュイの介入ですが、実は西風騎士団にも内在する脅威についてゲーム内で言及されている人物が二人います。アルベドとガイアです。
アルベドは伝説任務の最後に自身が暴走してモンドを破壊する危険性を認識しています。ガイアはキャラクターストーリーから、カーンルイアの国の末裔として期待している実親に幼少期捨てられる形でディルックの父クリスプに保護され、ラグヴィンド家の養子になります。現時点では、どちらも情報の提示のみでゲーム内での進展は全くありませんが、アルベドの暴走は、例えば璃月での魔神戦の様に全員で団結して戦うという形にもっていきやすい一方、ジンの右腕として信頼を得ているガイアを駒として持ち謀反を引き起こす一手を打てる敵勢力は、容易にモンドを陥落させ手中に収められる事が考えられます(※旅人の介入すれば戦力面とジンの精神面フォローも出来るのですが、旅人不在時に動かれるとどうしようもありません)。
 ディルックだけは、父クリスプが亡くなった直後にガイアこの秘密を告白されているのでこの事を知っていますが、その直後旅に出てモンドとの交流を絶ってますし、現時間軸で実際に騎士団の中で信頼できる人物と評しているジンにその経緯を話す必要も無いと思ってそうです。そもそもガイアの現在の言動から鑑みると到底モンドを裏切るようには思えず、結局は敵を欺くため裏切る「ふり」になる展開の方がありえそうです(それでも、ジンに何も知らせない場合は相当なダメージを与えかねないのですが)。
 もう一点、ディルックは過去に地下情報網に加入していて、現在もその情報網を利用している素振りがみられるので現在も属していると思います。この組織について現時点で全く言及がされていないため、善とも悪とも言えないという点で、モンドに対して最終的に悪になる可能性も無いとは言えないと考えています。(これが成立するとディルックが更に挫折と後悔を受けて相当可哀想です)

まとめ


 以上が今回の考察となります。リリース時から何名かモンドキャラクターの更新がありましたので、少し今回のモンドの防衛とは縁のないキャラも含まれますが、モンドのプレイアブル全18名(!)の立ち位置をまとめたく作図しました。また、三国の中でモンドは比較的複雑な組織構成となっているため、これが原神をプレイする人の一助となれば幸いです。
 原神はキャラクターを持っていないとキャラクターの人物像が理解しにくい(そしてモンドの中心となるジンとディルックは恒常最高レア、その他の星5は再ピックアップ時期が不安定)のがストーリーを読みこむうえでとても勿体ないです。そのために公式wikiを出したのかもしれませんが…

感想


ここからは感想です。記事初稿はVer2.8の初週で、ディルックの新コスチュームが発表時にファデュイだファトゥスだと騒がれていて(私も後ろのひらひらはデットエージェント・炎と被って少し残念に思います)いましたが、衣装ストーリー自体は前向きな内容で、彼の現在の信念に対する補強が入ったので私としては非常に有難く、この記事も随分書きやすくなりました。ただ、本稿において比較的重要人物とはいえディルックに大量の補足と説明が入ったのは自分でも驚きましたし、本人の言動には表と裏、言葉と行動と隠している本心を分けないといけないし(正直かなり頭を悩ませます)、ジンやガイアの説明をするにも裏で結構ディルックの要素が必要不可欠になってくるのに対して、現在これらが表立って会話に出てくることが無いため、旅人としてはもっとここらへんに介入してほしいですね。特にジンとディルックの作業的なものを除いた対話は序章を除くと皆無(Ver1.6の金リンゴ群島のイベントで数個?)で、二人の会話の様子なりパワーバランスなり推測での振れ幅が大きすぎてもはや大予想大会になってしまうので、もう少しゲーム内で会話してほしいです。 私はリリース開始から3日で挫折してVer2.5からの復帰勢なので金リンゴ群島の期間限定マップはとても新鮮で楽しいです。あと動画等で羨ましいと思ってましたが、クレーで探索すると本当に可愛くて楽しいですね。これからのイベントも楽しみです。

【原神】魔神任務 序章(モンド) 考察・感想

 原神メインストーリー序章(モンド編)の考察記事となります。 メインストーリー序章はゲームのチュートリアルとしての側面も強い序章ですが、初回プレイ時によく分からなかった事柄や不思議に思った台詞等について、その後ゲームをプレイして各キャラクター伝説任務やキャラクターストーリー、プロフィール等をひと通り読みこんだうえで独自に解釈した考察と感想となります。

※このような考察・感想の趣旨であるため、本文は最新バージョンまでのストーリー、全キャラクタープロフィール、ボイス等の全ての内容を踏まえての内容となります。この点はご注意ください。

具体的には以下の項目となります。

  • 魔神任務 (投稿時 Ver.2.7まで)
  • 各キャラクターの伝説任務(特にディルック、ジン、ウェンティ)
  • 各キャラクターのプロフィール(特にジン、ディルック、ウェンティ、ガイア、リサ)
  • ゲーム内の表記物、書籍、武器・聖遺物のストーリー全て

※また、ゲーム以外の要素として公式サイトの漫画の中身にも触れていきます。

目次

  1. モンド 序章での勢力図
  2. 時系列整理
  3. 気になる発言を考察1
  4. 気になる発言を考察2
  5. メインキャラ三人の関係性とそれぞれの「自由・責任・信頼」
  6. 残された謎と感想

モンド 序章での勢力図

 序章での勢力図をおさらいします。序章では元四風守護だったが自らの役目を放棄して風魔龍へ堕ちた「トワリン」を巡り、暗躍するスネージナヤ使節団「ファデュイ」、そしてトワリンを呪いをかけたアビス教団と対立します。旅人はモンドに訪れ半ば巻き込まれる形でモンドのキャラクター達と出会い、至宝「天空のライアー」を手に入れてトワリンと接触、ウェンティが浄化を試みますがこれは失敗し、最終的には風魔龍と闘う中で旅人にある「浄化」の力でトワリンを元に戻す、というストーリー展開です。
 旅人とパイモンは中盤から主に、西風騎士団代理団長ジン、アカツキワイナリーのディルック、吟遊詩人のウェンティとともに行動します。

時系列整理

気になる発言を考察1

 序章を読み直すと、ディルックの発言に不思議な点がいくつか見られます。まずは、以下の三つのディルックの台詞から、プレイヤーである旅人が知りえない裏の出来事を考察します。

 ①は酒場でジンと出会うシーンでのディルックの台詞です。この時、メタ視点だとプレイヤー=旅人は直前にジンと比較的会話をしているので、この発言自体がややシュールに感じてしまいます。また、その後「旅人をこんな早く信用するなんて」と二人してお互いを理解してなさそうな言い合いをしたり、ジンの「先輩」発言を旅人が指摘すると双方黙り込み気まずい空気になったりするシーンは非常に印象に残ります。しかし、手前の①の発言の方が現在、ディルックが「自分はジンと個人的に接触できる」と旅人に発言していて、二人の過去よりも今の比較的重要な関係性を仄めかしているように思います。
(余談ですが「だから先輩はやめろ。今回は協力すると決めている。」(第二幕 舞台裏の話より)の二つの文章の間には、原文である中国語では「也罢」、英語では「Never mind.」入っている事から、本来の訳は「だから先輩はやめろ…まぁいい。今回は協力すると決めている。」となり、先輩呼びをそこまで怒ってません。日本語版は先輩呼びをかなり嫌がっている印象を受けるうえに文章の繋がり方も若干おかしいため、翻訳ミスかもしれません)
 ②は①の後、ウェンティにジンを説得してもらおうとするもので、プレイヤーとしてはジンに「頑固」というイメージはあまり無く、しかも「団長」としてのジンではない発言の直後に「頑固な団長様」とくるのでこちらもシュールです。ただし、彼が台詞を言った理由は必ず存在するはずなので、風魔龍の件で、ディルックにはジンを説得出来なかった何かがあり、そのせいでジンを「頑固な団長様」と言ったのではないかと推測されます。
 そして③に関しては、最終決戦の作戦時での発言ですが、ジンは東風の龍であったトワリンを擁護したい気持ちは本編内で語られますが、「戦いたくない」という発言までは確認されません。この点については、(ゲーム本編外で)ジンが直接ディルックに話したという事が考えられます。
 以上の3点から、
ジンとディルックは、序章 第二幕の酒場での呼び出し以前に、風魔龍の件で少なくとも一回は二人きりで会って話をしている
事が推測されます。
(二人きりの理由は、もし同席するとしてもリサ・ガイアしかおらず、リサをわざわざ呼ばないだろうし、義兄弟の確執を考えるとガイアについてはディルックが断る事が想像されます。二人の関係性を暗喩するかは怪しいものになりますが、アカツキワイナリーには恋愛小説「少女ヴィーラの憂鬱」の第7巻が屋外裏手に、第8巻がエルザーのいる机の上にあります。この本はジンのキャラクタープロフィール内で愛読書であろう記述があります。エルザーの場所は本来ディルックの仕事机と推測され、置いてある第8巻は所謂ボーイズトーク回です。また、ジンと親しいリサが、多忙な中でディルックと会っている事は彼女の正直な性格故に知る可能性は高いと思われます。その場合、リサの「ディルックについて」の項目での、「もっとふさわしいおしゃべりの相手」とは、普通に考えれば義弟のガイアと思われますが、ジンを示す可能性も高くなります。)


 多くのプレーヤーは序章ストーリーを終えた後に知る事になると思いますが、伝説任務夜梟の章やキャラクタープロフィールなどで、ディルックはモンドの脅威を裏から排除する使命を持っていて、独りで毎晩行動している事が言及されます。この背景と風魔龍での二人の話合いについて考えると、2人が会話した流れはおそらく図のようになり、ディルックは率先して風魔龍討伐をしようとしていたのではないかと推測されます。ゲーム展開を考えれば、最終的には旅人の力によってトワリンを救えたので良かったのですが、本来モンドに色々な脅威が迫る中で「脅威の根幹である風魔龍を対処しない」という選択は、話合いの時間軸においては相当な悪手です。これは策というよりも「四風守護であったトワリンをモンドの民が倒す」という事を悲しむジンの懇願に近いものだと考えられます。ディルックが考えを改めるように説得するのは当然の流れですが、ジンが頑なに意見を変えなかったため最終的には(おそらくモンド郊外の被害拡大により破棄という条件付きで)渋々承諾したものと思われます。ゲーム本編での言動だけを考えるとジンがこのような行動をとる事はあまり考えにくいのですが、裏を返せば、トワリンを討伐するという事実がジンを相当追い詰めるものだったために、二人の話合いではディルックが討伐しないよう出来る限り制止させ、しかし風魔龍を倒すしか道が残されていない場合はジン自ら討伐する覚悟を決めていたことが伺えます。

気になる発言を考察2

 序章モンド編でのディルックの台詞に関して、一部かなり難解な印象を受けます。その理由として、モンドにあるキャッツテールの掲示板ではディルックが書いたであろう記述を読むことができますが、そこで彼は使命のために自身の感情を押さえつけている事が類推される独白があり、(これはVer.1.6「真夏!島?大冒険!」のイベント内でガイアも似たような事を語ります)、序章の台詞はその影響を多大に受けているためだと考えています。彼は本来優しい性格をしている描写が至る所で見え隠れしており、ジンに対しても(当人は厳しい先輩と評しているが)、前述した話合いでの対応含めてジンについて相当甘い対応をしているようにも思います。それを踏まえて、序章での台詞は彼が本当は何か言いたかったのかを考察します。一番分かりやすいのが、星拾いの崖でウェンティが天空のライナーを弾く直前の台詞です。

 ディルックは騎士団を基本褒めないのでこの発言自体がジンにとっての賛辞であると取れますし、プレイヤーは騎士団のメンバーと探索しその時ディルックはガイアと会っているので騎士団について話すのはそこまでおかしくはないですが、この場にいるのは「旅人(とパイモン)、ウェンティ、ジン」です。消去法で本来はジンに対してのものである可能性が高いです。したがってこの台詞の意訳はジンに感謝を示す言葉、つまり「ジンも来てくれてありがとう」になります。個人的には(これくらい普通に言えば良いのでは?)とも思いますが、前述の通り彼は感情を出さないようにしているので、「騎士団」という言葉を用いて相当発言を迂回させている事が推測されます。このように、妙に他人行儀な台詞に変化させている台詞はかなり多く、特にガイアとジンに関して特に顕著だと思われます。膨大な発言数と変換には彼の感情についての憶測が入るため割愛しますが、簡単に言えば、一見よく分からない他人行儀な台詞は感情が押えつけた結果の産物であり、台詞の解釈には本来あった感情を類推するプロセスが必要ということです。

メインキャラ三人の関係性とそれぞれの理由「自由・責任・信頼」

 トワリンとの最終決戦の前に、三人がこの風魔龍の件に携わった理由「自由・責任・信頼」が話題になります。これと三人の関係性を考察します。

 まずウェンティの「自由」ですがこの解は単純で、苦しむトワリンに風神から言われた守護という束縛に縛られない真の自由を与えます。また、ディルックの「信頼」は台詞では旅人向けて秘密を共有してくれたので信頼で返したと言いますが、もちろんウェンティにも信頼を返しましたし、ジンにも信頼を返す事で最終的に協力関係を得ることができました。そして、「ウェンティとディルックの協力だけで風魔龍問題は解決したのでは?」と思うプレイヤーは多いと思いますが、前述したトワリンに対するジンの思いと風魔龍被害が甚大である事を考えると、裏側だけで対処して後処理すること自体が難しいため、やはりジンの「責任」という理由は納得できます。(ちなみにジンが同行しないで解決する結末は原神セレベンツでのファデュイとの案件で実際起きており、こちらに関してはディルックとガイアが一芝居と後始末をして特に問題は起こっていないと思われます)。
 また、ウェンティが風神となったエピソードには二人の祖先であるグンヒルド家、ラグヴィンド家が関わっており、(原神は神話および歴史の中の因果に対して、プレイアブルキャラクターの人間関係やストーリー展開にかなり関わりを持たせるような事をしていると思いますが)、もちろん今回もこの祖先と風神との繋がりもあると思いますが私はこの点についてはあまり重要でないと考えています。それよりもこの三人を結ぶ繋がりは序章内でも度々触れられる故人の英雄、初代獅牙騎士/蒲公英騎士でありウェンティの友人でもあるヴァネッサだと推測します。
 序章内でウェンティからジンへの直接的な協力はみられませんでしたが、二人にはヴァネッサという共通の繋がりがあります。キャラクターストーリーでウェンティはジンがヴァネッサに似ていると話しており、二人とも彼女を象徴する風立ちの地の巨木によく訪れます。ジンは基本的に他人を頼る事があまり出来ない性格ですが内に秘めた迷いなどをこの場所で話すシーンが見受けられるので、ウェンティがそれを聞いて陰ながら手助けをしたいと思ったのではないかと推測します。
 ウェンティからディルックについても、実はヴァネッサとのつながりがあるように私は考えています。ヴァネッサは晩年天空の島へ昇り鷹となって世界を見守るという描写がゲーム内ストーリーや原神セレベンツであります。一方、ディルックは命ノ星座が夜梟で鳥の種類が違うと思われがちですが、好感度で得られるディルックの名刺には「灼熱の燃える鷹」と表現されたり、雪隠れの翼のストーリーで「闇を守ったはぐれ者の赤い鷹は夜梟の名を背負った」との記述から、ディルック=夜梟=はぐれ者の赤い鷹が成立しますし、鷹になったヴァネッサと同様にモンドの為に独りでいる姿と合致します。 また、やや飛躍した憶測となりますが、ゲーム冒頭で貰える書籍「森の風」では四風守護の説明が西風の鷹のみ「西風騎士団」とかなりあいまいな表現をされている点がひっかかっていて、実は「西風の鷹は、騎士団とは異なる立場でモンドを守護する存在」が裏の意味としてあるのではないかと個人的には予想しています。ゲーム内の武器や聖遺物、アイテムのストーリーでモンドの歴史の中でそのような裏の組織がある点はほのめかされていますし、なぜ書籍「森の風」でその記述がないかと言えば、禁書ならともかく一般書籍で四風守護に裏の組織の存在があった、などと記述される事は無いと思われ、便宜上、西風騎士団というあいまいな記述に落ち着いたのだと思われます。そう考えるとディルックもモンド防衛の重要な要素であることがモンドの成り立ちという要素からも補強されます。

残された謎と感想

 最後に、序章モンドでのエピソード中で結末が語られてない話が一つだけあります。それは、「第二幕 紛失した涙」での半年前にあったディルックとファデュイとの確執、東風の神殿から盗掘された風神の息が残った小瓶の争奪戦です。未だにお互い本物を見つけてないままなのでもしかしたら今後話がでてくるかもしれません(貴重な遺物という表現はあったので悪用されないといいのですが…)
 漫画「原神セレベンツ」にてモンド上空には恐らく旅人の大目的に関わる天空の島がある事がわかっているので、メインストーリーで再度話題にされるのではないかと考えており、また、現在語られなていない大団長ファルカの大遠征の目的やトワリンに毒血を与えた魔龍ドゥリンの遺骸が存在する不気味なドラゴンスパイン等の様々な謎について言及されるのではないかと考えています。今後のストーリー展開に期待したいとしつつ、新しい国やエリアを巡る旅人の冒険を一緒に楽しんでいきたいです。