ありの初穂のゲームブログ(原神)

原神考察、情報まとめ。モンド大好き。最推しはジン団長。2024/2/18再度改名 ワイン大好き。

【原神】モンド関連の書籍について 考察・感想


 今回は、原神ゲーム内モンドにまつわる物語系書籍の考察になります。 原神ではアイテムとして書籍を入手することが、書籍は複数巻になっている事が多くそろえる事であらすじ程度の内容を知る事が出来ます。 ゲームリリース初期から膨大なテキスト量があり、中にはティワットの設定にまで踏み込んだ内容もあり大変断片的とはいえ大変面白い内容となっています。
 ここではモンド関連に絞り、書籍がどんな内容か(特にどの本にどんな人物が出てきたか?を重要視して)あらすじに関してはなるべくラストのネタバレを避けて説明しました。 興味の沸いた物語があれば、「メニュー画面→図鑑→書籍」から該当する書籍を集めて是非読んでみて下さい。また、「少女ヴィーラの憂鬱」に関しては人間模様と内容が複雑なので、別途ネタバレ有で図説していきます

※このような考察・感想の趣旨であるため、本文は最新バージョンまでのストーリー、全キャラクタープロフィール、ボイス等の全ての内容を踏まえての内容となります。この点はご注意ください。

具体的には以下の項目となります。

  • 魔神任務 (投稿時 Ver.3.0まで)
  • 各キャラクターの伝説任務
  • 各キャラクターのプロフィール(今回は特にジンに記載される内容のネタバレが多いです)
  • ゲーム内の表記物、書籍、武器・聖遺物のストーリー全て

※「少女ヴィーラの憂鬱」は元になっているギリシア神話の関連で稲妻のエリア「淵下宮」にまつわる事柄の要素を含まれる考察等がされていますが、この記事ではあくまで物語の内容のみに着目します。

目次

  1.  モンド関連の書籍について
  2.  3枚でわかる「少女ヴィーラの憂鬱」(ネタバレあり)
  3.  モンドの伝承的物語の傾向について
  4.  ジンにまつわるあれこれの考察
  5.  おまけ Ver3.0感想

 モンド関連の書籍について

Ver3.0現在、モンドに関連する物語は以下の作品となります。また、物語でないものの「テイワット観光ガイド第1巻 モンド編」、「森の風」、「騎士団ガイドVer.5」は中身が面白いので解説を入れました。ヒルチャール関連(ヒルチャール語詩試作、ヒルチャール詩歌集。ヒルチャール習慣考察)は割愛しました。




 3枚でわかる「少女ヴィーラの憂鬱」(ラストのネタバレ有)

次に「少女ヴィーラの憂鬱」の解説です。タイトル及びタイトル回収が殆どない時点で谷川流涼宮ハルヒの憂鬱」(2003、角川書店)が確実に元ネタと思われます。中身も人間と未知の存在(宇宙人)との交流話という筋書きは同じです。ただ、主人公のヴィーラが破天荒な性格をしているものの平凡な少女として終始描かれている事は元ネタと正反対となります。
物語は、1~5巻の序盤、6~8巻の中盤、9~10巻の終盤に大きく分けられ、それぞれ人物関係図を物語の展開をまとめました。
・序盤(1~5巻)

・中盤(6~8巻)

・終盤(9~10巻)

小説の最後は、主人公の返事待ちというクリフハンガー的展開で終わっているのではないかと推測されます。
そしてその後は新展開なのかエピローグ的なものかは分かりませんが現時点で続巻はなく、ゲーム内で続きを求める声も発見されます。

 モンドの物語の傾向について

ここでモンドの物語における全体的な共通点について考えます。一通り読んだ結果、次の3点が言えるのではないでしょうか?
(ただし、法則②以外は現実世界の神話(ギリシャ神話やケルト神話)でもよくある傾向です。一方、法則②に該当するものはモンドの歴史に関わる話だから当然の事なのかもしれない )

法則①女性の方が精神的に自立してて意志が強い(男性がヘタレ影響を受けるケースが多い)

法則②異国から来た人物が強く、国を動かす規模で活躍する

法則③恋愛系はたとえ両想いであっても、結ばれて終わることはない


ちなみに法則が該当する物語を挙げると、このような感じになります。
法則①→「酔っぱらいの逸話/風、勇気と翼」以外全部
法則②→モンドタワー、ヴァネッサの物語、侍従騎士の歌
法則③→両想い:清泉の心、砕夢奇珍 第1巻・第3巻 片想い:蒲公英の海の狐
(※モンドタワー、侍従騎士の歌は恋愛描写不明、少女ヴィーラの憂鬱は未完なので非該当判定)
 余談だが法則②から、西風騎士団大団長のファルカも異国出身である可能性があるのではと予想しています。
(見た目の情報等何もないためこれは完全な憶測です)

 ジンにまつわるあれこれの考察

ここで話を変えて、ジンについての考察になります。ジンのキャラクターストーリー5では彼女の秘密として恋愛小説が大好きという設定があります。恋愛小説が好きが理由は、過去の生い立ち由来ではなく、中で語られる両思いや脆そうで絶妙な関係(難しい表現ですが、簡単に言えば「青春してる」事と思われます)が好きだからと記載されています。そして、ジンは「少女ヴィーラの憂鬱」を再度読み終えたという記述があり、「再度」という事はつまり何度も読んでいるという事です。
「少女ヴィーラの憂鬱」は前述の通り、片思いが多いとはいえ「脆そうで絶妙な関係」がテーマであろう事が伺え、モンドで人気の小説であり人物関係から実際にカップリング論争になるくらい面白そうな話である事は、断片的にしか読めないユーザー視点であっても十分理解できる内容です(下記、人物相関図参照)。


そして、意外にもジンと少女ヴィーラの共通点がいくつかあります。
・ジンもヴィーラも故郷のことしか知らない。
→モンドの大人達の中では、ジンは記載されている過去から推測する限りモンドをほぼ離れていないだろう事が予想されます。ファルカは遠征をよく行っていて、ディルックは過去に七国を巡る旅を約3年間していて、リサはスメールに2年間留学していて、ガイアは外の国へ行った記載はありませんが元々カーンルイアの出身です。アルベドの出自は特別で、モンドに生まれそこをほぼ離れた事がなさそうなのは他にはエウルアくらいではないでしょうか。
・エークはヴィーラを助手にし、ファルカはジンを助手にしている
→小説の第3巻で、サッチがヴィーラを心配しエークに彼女を傷つけないか問いただすシーンで、エークはヴィーラの事を自分の助手に向いていると言います。そしてエークは千年を生きた偉大な魔術師、一言で言えば凄い人として描かれています。この描写について、伝説とまで言われているファルカ大団長がジンを助手にして(キャラクターストーリー3)副団長及び代理団長に指名して仕事をさせている本編とどことなく似ているように思います(おまけにそのサッチとエークの会話もディルックとファルカで十分起こり得そうなのが面白いですね、ファルカ大団長が相当大人である前提が必要ですが)。

 ただし、ジンとヴィーラで決定的に異なる点は、未知なる遠方への憧れはなく、憧れの対象も決してファルカではなくディルックである点があります。「少女ヴィーラの憂鬱」は最終盤までサッチの描写が決して良くない事から結びつけて良いか怪しい面がありますが、第10巻でヴィーラの預かり知らぬ所で大活躍して助ける姿は、かなり意図的にジンに知られないようにしてモンドを守っている(事が結局のところジンを助ける事に繋がっている)ディルックの行為に比較的近しいものと言って良いのではないかと思います…というより今後そうやって助ける展開になる伏線がこれだったら結構面白いなと思ってます。ただし、これはプレイヤー(旅人)目線での話であって、ジンがディルックのそれを察する事は、本当に救出展開が起きない限り出来ないのでそこらへんはよくできてるなぁと思います。(あまりガッチリ当てはめると、では「姫」は誰になるのか?というあまり検討したくない要素が入ってくるのでガッツリ当て嵌めてくると少し難儀しますが…)
 話の締めとして、ジンが物語を読み終わった後に誓いの岬に行きたいと思うということは、ヴィーラ×サッチ派なのでしょうか?
(ディルックはヴィーラ×サッチ派と思います、間違いなく)

 おまけ Ver3.0感想

 この記事を書いている現在は新エリア、スメールがきた大ボリュームのVer3.0の最後、Ver.3.1を来週に控えています。Ver.3.0は魔神任務をひと通り終えたのが遠い過去のようで、森林書の任務も全て終えましたがこちらのボリュームがとてつもなく風景も音楽もストーリーも感動しました(予告の花冠の旅人、魔神任務で出ないなー思ったらこっちだったか…)
 草元素反応も慣れてきましたが、私は必ずジンを入れるのと探索アタッカーがディルックのため風2火草で大体森を燃やしてます(最近は風共鳴の代わりにバーバラを入れ烈開花してて楽しいです)。 次のVer3.1は魔神任務の他モンドのお祭りがあるようで(モンド新しいお祭り多すぎない?)、ミカという西風騎士団の新キャラの存在も発表されたのでまた気になる事があれば記事にまとめていきたいと思います。
読んで頂きありがとうございました。