ありの初穂のゲームブログ(原神)

原神考察、情報まとめ。モンド大好き。最推しはジン団長。2024/2/18再度改名 ワイン大好き。

【原神】フォンテーヌ世界任務における「水仙十字結社」についての解説・考察(Ver4.1まで)



 今回はVer.4.1で追加された世界任務「未完成のコメディ」についての解説と、過去の記事で書いた世界任務「古き色合い」「水仙のアン」の内容を含めて、 数百年前に存在した「水仙十字結社」についての情報のおさらいと考察をしていきます。
 この記事ではゲーム内(テイワット世界)で提示されている内容からの推測のみを考察材料とし、現実世界由来のメタ的要素(例えば、今回リリスの「赤の女王」やアランの「白騎士」などはルイス・キャロル著「鏡の国のアリス」に由来する、等)は基本省いて言及していきます。
(2023/11/05追記)リリスに関連する項目を修正・図を更新しました。

※Ver4.1までのネタバレを含みます。
※色々加筆・修正する可能性が高いです。
※このような考察、感想の趣旨であるため、本文は最新バージョンまでのストーリー、全キャラクタープロフィール、ボイス等の全ての内容を踏まえての内容となります。この点はご注意ください。

具体的には以下の項目となります。

  • 魔神任務、世界任務(投稿時 Ver.4.1まで)
  • 全ての期間限定任務(投稿時 Ver.4.1まで)
  • 各キャラクターの伝説任務
  • 各キャラクターのプロフィール
  • ゲーム内の表記物、書籍、武器・聖遺物のストーリー全て


2024/03/24追記 Ver.4.0〜4.2の関連世界任務(水仙十字、水仙十字結社)の記事を統合した独自解説動画を作成しました。
※リンク先の動画はVer4.2(完結)までの内容を含んでいて大きなネタバレ要素があります。十分ご注意下さい

youtu.be


目次

  1.  世界任務「未完成のコメディ」の解説
  2.  世界任務「水色の潮痕」におけるヴァージルの解説(ただし名前間違い)
  3.  水仙十字結社の考察1・設立~ルネが原始の水に溶けるまで
  4.  水仙十字結社の考察2・ルネが原始の水に溶けた後~エリナス内での戦闘まで
  5.  キャラピラーの言う「前世」と「ご主人様」ナルツィッセンクロイツについて考察
  6.  アンの誕生について考察
  7.  まとめと感想


 世界任務「未完成のコメディ」の解説



 まずはVer.4.1更新分の世界任務 「未完成のコメディ」の解説です。少し長めの任務なので登場人物図をまとめました。
 任務の大筋としては、ダルシーに誘われて看守エティヌの特別許可券ミリオネアゲームに誘われます。一度は断るものの、メロピデ要塞で生まれからずっと要塞で過ごしているラノールと出会い、キャタピラー(キャタピィお兄ちゃん)と共にミリオネアゲームで優勝し外出権利を得ることで、ラノールを親族の元へ帰そうとします。キャタピラーも訳ありげにメロピデ要塞で過ごす少年で、スメール世界任務「画家漂流記」で出会った画家ジュリアンが服役中に会った友人です。最終的にチーム「ちびっこ」は優勝しますが、キャタピラーが怪物だと知っているレヴィが看守ノワイユへ正体を告げ口し、彼は警備ロボを連れて外出した旅人達を捕まえに来ます。1度は捕まって拘束されてしまいますが、再度エティヌの協力を得て封鎖された生産エリアを使って脱出をします。ラノールは無事祖父であるアーン・ショウの元へ送り届けられ、2人で暮らす事になりました。めでたしめでたし(世界任務「花咲き誇る芝生にて」での「家に帰ってこない娘」がラノールの母でした……娘の手紙読まなかったこの人が事の発端では?)。
 この任務中盤で明かされる一番のポイントは、キャタピラー水仙十字結社の一員で、四百年以上前に犯した罪のためにメロピデ要塞に収容されていたという点でしょうか。加えてキャタピラーの少年での姿はまやかしで本当の姿はヒルチャールでした。また、彼の「ご主人様」ナルツィッセンクロイツは世界が破滅する未来を救おうと計画を立てていましたが最終的には失敗したという話でした。任務完了後、キャタピラー水仙十字結社にいるアンとセイモアと合流して少し会話をしますが、またも多くの謎を残しつつ次の更新へ……という内容でした。それでは、今まで出てきた水仙十字結社関連の内容をまとめていきたいと思います。
 最後に「未完成のコメディ」と水仙十字結社関係の3人の交流を1枚図でまとめました。

1枚でわかる未完成のコメディ

 世界任務「水色の潮痕」におけるヴァージルの解説(ただし名前間違い)



 世界任務「水色の潮痕」はフォンテーヌ廷でヴァージルに話しかけると発生する世界任務で、多くのユーザーは(期間限定イベントの前提任務という事もあり)最初に行った世界任務ではないでしょうか?
 この任務はヴァージルに騙されて水没した自然哲学学院を探検するという内容でした。ここで彼は旅人に「十字鈴蘭学会」の秘宝について話を持ち掛けます。そう、これは「水仙十字結社」のことで、名前を彼が間違えていることを除いて、意外と他の世界任務で聞く話と矛盾していません(結社の目的は世界の滅亡を防ぐことでしたが、「邪悪な計画」とも表現されています)。
 ※「十字鈴蘭学会」がルネとジェイコフが設立していた(結社を隠すための)学会名である可能性は十分考えられますが、ヴァージルの任務中での発言がかなり適当であるため、あくまで「可能性がある」程度に留めたいと思いました。(追記)その後のバージョンで「十字鈴蘭学会」が残した宝探しの世界任務が追加されたので、当時2人が設立した学会名である可能性が高くなりました。

 水仙十字結社の考察1・設立~ルネが原始の水に溶けるまで


 Ver4.0までの世界任務で明かされた水仙十字結社の話とキャタピラーの話を合わせて、水仙十字結社の歴史を整理します。Ver4.0までのまとめは以下の記事をご参照下さい。 arinohatsuho.hatenablog.com
 今回のキャタピラーの話からと「時系列4・ルネの滅亡回避計画」、「時系列5・400年以上前エリナス体内での水仙十字結社と執律庭の戦い」を更新します。
 まずは、「時系列4・ルネの滅亡回避計画」について(時系列は不思議な本のページ・5以降、アランは既に学院を抜けファントムハンターになった頃)Ver4.1からの情報を追加します。
 
  学院長の「古い記事」にあった「新任の最高審判官」は伝説任務の時系列からヌヴィレットの可能性が高いと推測されます。そしてそれは、「とある物語」で出てくる「ネビル様」は実はヌヴィレットではないかという可能性 が考えられます。ヌヴィレットは姓でゲーム内では名前は明かしてなく、マレショーセ・ファントムは最高審判官の直属部隊なのでアランもマリアンもヌヴィレットは上司のため、マリアンはそう呼んでいた可能性はあります。……ただVer4.1で「とある物語」はほとんど消失しています(未完成のコメディ後に確認したので、世界任務のクリア有無で変わるのかは分かりません)。
 それ以外はあまり変更はありませんが、リリスは推定①:院長の協力で手に入れた「一番貴重なもの」である「純水精霊の子」、または推定②:リリス水仙十字院にいて子供と役を演じていた純水精霊=院長その人で協力するためルネと水仙十字結社に来た、「一番貴重なもの」は、原始胎海の水(生命ではないが)、もしくは「純水精霊の子・アン」の2つの推定を行っています。
 推定②の方がだいたいの整合性はとれますが、院長=リリス=「マリアン」として結社に協力して「とある物語」も院長が聞いた話となると、「不思議な本のページ・9で院長の調子が良くないのに、不思議な本のページ・11の計画でエリナスに連れていく(実際エリナスに行った)ことに無理はないか?」「結社での記憶は全て院長=リリス=「マリアン」ならば、そこから誕生したアンの結社が行った行為(多くの人が溶けた事)に対する考え方がなぜ院長と異なり否定的になるのか?」という点に疑問が残ります(一番貴重なものが実は「アン」で結社の計画の要だったが、ルネの考えに否定的なアンのせいで計画失敗になった可能性も考えられるが、キャタピラーが認識してないから厳しいかな…)。
 ただ、純水精霊の記憶の継承や成長がどうとでも解釈可能な現状、どちらのケースであってもアンが院長リリスの両方の記憶を持つ純水精霊である事は変わらず、リリスが院長そのものであっても院長の記憶をもつ別個体であっても、あまり全体の流れに影響が出ないため、両方の可能性を踏まえて記述しました。
 ちなみに安眠の地の「マリアン」が実はリリスである可能性はほぼ間違いないと考えています。なぜならば彼女は純水精霊であり、人間であるマリアンでは決してないからです。世界任務でプリンセス・リリスを助けようとしてきたアンに対してリリスであることを名乗れませんので(自分がリリスと告げるとアンの物語の終着が安眠の地になってしまうため)、物語に使われてない語り手である友人「マリアン」の名を使ったのではないかと推測しています。

 水仙十字結社の考察2・ルネが原始の水に溶けた後~エリナス内での戦闘まで


 次に「時系列5・400年以上前エリナス体内での水仙十字結社と執律庭の戦い」の話です。


 Ver4.1のキャタピラーの話ではトップにいただろう人は「ナルツィッセンクロイツ」という名であることがわかりました。複数の名を持っていたとも話しており(実際、古い調査報告では「大師」と呼ばれていた)、言葉の内容からはルネを想起される考えを持った人物でした。ただ、この戦いの前にルネは原始の水に溶けており、不思議な本のページはおそらくナルツィッセンクロイツに引き継がれ、エリナスの戦いに参加しています。この不思議な本のページ・12では「ルネならきっとそう思うだろう」と記述されており確実にルネではありません。この戦いはエリナス、キャタピラーの台詞などから結社は敗れたものの、マレショーセ・ファントム側も大爆発によって多くの人が亡くなりマシナリー達が大破しただろう事が推測されます。ここからエリナスからメリュジーヌが生まれ、ヌヴィレットはその優れた視覚からマレショーセ・ファントムにメリュジーヌ達を起用することになります。
 その他ヌヴィレット伝説任務のヌヴィレットの雨の回想で「やつらは魔獣を活性化させるつもりだ。このことを審判官様に報告せねば」という青年の言葉はファントムハンターのアランではないか?という推測をX(旧Twitter)で見ましたが、確かに可能性は高いと思いました。時系列的に結社と戦い魔獣を活性化させるのを止めて勝利する事は「聖遺物水仙の夢・悪龍の片眼鏡 」の悪龍との戦い後に機械の国を作ろうとした勇者の描写に合致しますし、「聖遺物ファントムハンター・傑作の序曲」のアランの同僚の多くはエリナスで没したという記載もあります。ただ、マシナリーがセイモアかは一応マリアンの助手なので少し怪しいかなと思いました。戦いではエリナス曰く沢山の機械の動物がいた事になっているため自分の犬型マシナリーを作っていてもおかしくないかと考えています。
 

 キャラピラーの言う「前世」と「ご主人様」ナルツィッセンクロイツについて考察



 キャラピラーの話では彼がこの体で目覚めた時、初めて聞いたのはナルツィッセンクロイツの声と言っていました。ただ、彼は自身の誕生の事をあまり知りません。また、セイモアに対して「あなたが守ろうとしていたお嬢さんは今、どうしているのでしょうか?」と尋ね、これはキャタピラー自身も何故聞いたか不思議に思いました。これまでの世界任務から彼になりうる人物を私達は一人知っています。アランの助手のカーター君です。彼は優秀なアランやルネという子供と比べ平凡な助手でしたが、水仙十字院育ちで不治の病で病欠しがちというよりほぼ入院生活で、最終的にはルネとジェイコフの説得から世界を救うための治療(という名義の実験)の被検者となったと推測されます。不思議な本のページの前半では、ルネ達はアビスの力を取り入れたと推測されますが、どれだけ手を尽くしてもジェイコフのようにうまくいかず生きた肉片となっているだろう描写がされています。ただ、ルネは原始の水に溶ける前に「カーターを抽出できる」「彼を生き返えらせる」と言っています。これが実現し、抽出したカーターの意識をヒルチャールの肉体に移すことができたのではないかと考えています。カーターは本人の古い日誌から分かる通りマリアンの事が好きでした(兄のアランもルネもジェイコフもそうだけど)。セイモアに言った言葉は人間の頃に言った言葉に近いのかもしれません。
 ルネも水を通して生まれ変わると言っていて、もしかしたら生まれ変わりナルツィッセンクロイツになったのかもしれません。これもキャタピラーと同様に生まれ変わるとは、たとえ前世の記憶(ルネの方は世界を救う使命)をもっていても決して前世の人そのものではなく別人であるという事でよいかと思います(崩壊スターレイルでそんな元龍尊様がいた気が……)。ただ、ナルツィッセンクロイツは人間のような感じもするので、彼の意志を継いだ人間(例えば「とある物語」に出てきて現段階で登場していない少年ケイトとか)である可能性も残っています。
 

 アンの誕生について考察



 アンの誕生についても先で語っていますが今一度考察します。カーンルイアの厄災及び巨獣エリナスによる汚染、またが先代の水神エゲリアの逝去からか、現在フォンテーヌの純水精霊は絶滅し、生まれるものは濁水幻霊のみです。またワールドにいるくそ強い濁水幻霊は「湖辺のヴィヴィアン」「湖辺のニニアン」で、名前下の記述は「裂け目を鎮圧した湖中の幻霊」であることから、純水精霊(または水形幻霊)がアビスの影響で濁水幻霊に変わるのではないかと推測されます。ただ、安眠の地の「マリアン」とアンは純水精霊です。(安眠の地はお墓とも言っていて「マリアン」は生きているのか怪しいけれど)また、「古い博物誌の抜粋」から純水精霊はつがいをもたず、水神か族長の許可を得て「分岐螺旋」を預かり自分を分裂して子を作る、というものでした。難しい事をとっぱらって端的に言うと純水精霊は「分裂」して子をつくるということです。アンは「マリアン」の夢から生まれ「奇跡」と言われているので、「マリアン」=リリスからアンが生まれたと推測されます。ではリリスは一体誰から生まれたのか?それは水仙十字院の院長だと考えられます。ルネやマリアンは院長と厄災後に再会しており、ルネは彼女を説得して「劣等な編異種を除いてフォンテーヌではもう原始のものは見られない」ため「一番貴重なもの」、つまり純水精霊の子を手に入れたと考えています。それが成長してリリス水仙十字結社の「赤の女王」)になったと考えています。以上が推定①です。
 ただ、アンの思い出した水仙十字院の記憶と台詞、安眠の地の「マリアン」の台詞からリリス=院長=安眠の地「マリアン」の可能性も考えられます。ルネの説得に応じて結社に協力し、エリナスの計画失敗まで院長で成り立ち、マリアンと厄災後に会っていますし、アンの「水仙十字院では当時よく分からなかったけど子供達と色々な役を演じていた」という台詞から「とある物語」が厄災後も作られた可能性は十分考えれます。ただ、この推定②での疑問点がいくつかあります。それは先にも述べましたが、不思議な本のページ・9で既に院長の体調がよくないのに、最後のエリナスの戦いまで彼女は生きていられたのか、という点です。また、安眠の地での会話で「マリアン」とアンは「人が水に溶ける」事に関して正反対とも言える考えを持っていました。結社での全ての記憶がリリス=院長=安眠の地「マリアン」ならば、アンはなぜ多くの人が溶けた事に関してこんなにも否定的なのか不思議に思っていますので、結論として「現時点は推定①・②どちらも考えられる」という考えを持っています。

 まとめと感想


 今回は、Ver4.1の世界任務の更新から、水仙十字結社について再度まとめてみました。アンとセイモアとキャタピラーの3人が水仙十字結社に集うのは予想外で初めてプレイした時は驚きました。ただ、もう終結するスペースが無いし(次は4人で円テーブルの椅子に座る?)し、フォンテーヌの魔神任務が一区切りするので次の更新で終わるのでしょうか?
 今後のアップデートに向けて、忘れがちですが3人の目的を提示しておきます。アンの目的は「過去に何があったか知る」こと、セイモアは「主人であるマリアンお嬢様を探し出す」こと、キャタピラーはもうご主人様や結社は無くなり旅人達の手伝いと言う形ですが「自身の誕生のルーツを探す」ことになるでしょうか。基本的にアンの中の記憶の整理を旅人がしていくだろうと推測されます。セイモアはマリアンは殉職した可能性が相当高くて厳しい気がしますが……キャタピラーは上でだいたい推測を立てたので当たってるといいなぁと思ってます。
 ここまで読んで下さり、ありがとうございました。また次のアプデの更新でお会いしましょう。